見えなくても一緒にいることに違いはない！

冤罪で捕まっちゃったから透明人間になって脱出するぜ！そんな小学生みたいな発想を、友情、ロマンス、透明人間の悲哀をしっかり描きつつ、真っ当なサスペンスドラマへと仕上げたナイスな続編。ユニバーサルモンスターの続編って良いイメージ持ってなかったので嬉しい驚き。『フランケンシュタインの花嫁』の例もあるし網羅的に見とくべきやなと実感しました🤔

演出面では完全にホエール版に分があるのだけど、7年の歳月を経たからか、透明人間関連の特撮は間違いなく進化してる。何より前作では各部位的に「脱ぐ」シーンを押し出していたけれど、今作では服を「着る」シーンが見せ場として追加されてる。更には取っ組み合いで透明な箇所に触ったり、物を投げて透明箇所にあたって跳ね返ったりと様々なバリエーションアイデアが映像化されている。何もないところから液体が生まれるのもすごい！

2人で炭鉱を経営してるラドクリフ兄弟。弟か兄かどっちかわかんないけど、片割れのマイケルが殺され、その弟殺し（兄殺し）の犯人として逮捕されたジェフリーが透明人間化して脱獄し犯人を探すミステリー。前作で透明人間となったジョングリフィンの弟フランクが協力者となり、兄も成し遂げられなかった可視化技術の開発に奮闘する。

100人以上の死人が出た前作とは異なり、透明ジェフリーはマッドじゃないので死人はほぼ出ない。でも、薬による副作用設定は引き継いでいるのでジェフリーも次第に狂気に囚われ始める…。その発端となるのが犬の吠える声なんだけど、前作の女将にリスペクト捧げてんのかあり得ないくらいにロングボイスで吠えまくる。間違いなく映画史上屈指のスクリームドッグ！こりゃ気も狂うわ🤣

本作は前作以上に透明人間が象徴する事柄を誠実に捉えていて、なぜ透明化するのか、そしてなぜ元に戻りたいのかといった動機部分が本作の根幹テーマとして機能するよう物語や各キャラクターの配置を意識的に調整しているのがわかる。透明化するという存在の不確実性が、次第に意図していなかった作用をもたらし始め、物理的にも精神的にも本人だけでなく周囲の人々にも影響を及ぼす。

外れることと戻ること。彼が受けた仕打ちに対しての最大限の同情と歓待。前作とは全く異なる顚末へと導かれていく脚本は、正直前作のものよりも好きかも♫

もちろん前作の映画界への影響は凄まじいものだったのは間違いないのだろうけど、煙や雨の中に浮かび上がる透明人間の描写を生み出した本作の功績も相当凄いのではと思った。特に煙の中から襲いくる演出や前作とは違い透明状態から血管、筋組織と復元していくグロテスクは、『インビジブル』を見ているようなクオリティで単純に驚いた。

• #ホラー映画と怖い映画
• #hora_透明人間
• #ホラープレデター部

前作は大好きだが主人公のキャラが好きだったので期待値低めで鑑賞したけど普通に面白かった。

祝勝会のシーン好き。

透明人間になる人って毎回イケボな気がする。