しろくま

人体のサバイバル!のしろくまのレビュー・感想・評価

人体のサバイバル!(2020年製作の映画)
3.5
2022.02.20/042/TV録画
友達のケイを訪ねてノウ博士の研究室を訪れたジオとピピ。何にでも興味を示す好奇心旺盛なジオは、面白そうなマシンを見つけて乗り込み、誤ってスイッチを押してしまった…。

このマシンは、人体探査機ヒポクラテス号。ジオがスイッチを押したために起動を始めて小さくなったヒポクラテス号をクッキーと一緒にピピがうっかり飲み込んでしまったから大変。体の中に入ったジオの運命は…。

全世界で累計3000万部を発行する〝科学漫画サバイバルシリーズ〟。〝人体のサバイバル〟は、全部で3巻から構成されていて、第1巻は、探査機は食道を通って胃から腸へ。第2巻は、内臓から血管の中に入り込み、心臓や肺の中を探索。第3巻では、脳や目、耳の中に入り込む。3巻を通して、内臓の働きから、赤血球と白血球、血液型と遺伝、心臓や肺の構造や機能、骨や皮膚、脳の構造まで学ぶ科学漫画で、全身を駆け巡るこの壮大なストーリーを45分にまとめるために、めちゃめちゃ端折ってしまうんだね。通常の2時間の劇場版アニメにすれば見応えがある作品になったのに。その上、本作の併映が〝がんばれいわ ロボコン 恋する汁なしタンタンメンの巻〟〝スプリンパン まえへすすもう!〟って、何?おこちゃま映画とのセットで、映画館に足を運ぶのをためらった〝サバイバルシリーズ〟ファンもいたのでは?

今回、NHKの放映が決まり、やっと日の目を見た訳だけど、〝ロボコン〟ファンにも楽しんでもらえるように科学の部分を最小限にしてしまった展開。それはそれで楽しめたので、これをとっかかりにして、子ども達が本も読んでみようってなるといいね。
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