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タイヨウのうたのmのレビュー・感想・評価

タイヨウのうた(2006年製作の映画)
3.5
ドラマ版を軽く見ただけで映画は見たことなかったけど、ハリウッドリメイクされたのを機に鑑賞。

鎌倉の海のある風景が素敵で、太陽に当たれない薫の生活する夜の人けのない町の感じや夜明け前の空気感がとても良かった。

もっとお涙頂戴な感じかと思ってたけど、作品全体の透明感ある雰囲気が一番印象に残って想像より後味のいい作品だと思った。
ハリウッド版の方がストーリーに筋が通ってる気はするけど、雰囲気は日本版の方が好き。

YUIは演技は役に合っていたと思うし、ぎこちなさがむしろかわいい。YUIにしか出せない雰囲気!
なんといっても歌声が本当に良い。。
塚本高史も、フレッシュで瑞々しい感じでありながら演技はすでにしっかり上手くて良かった。

この映画、2006年の作品かつメインの登場人物が高校生だから、スマホどころか携帯電話を使ってるシーンが多分一切なかった。
携帯電話が普及してない時代の恋愛、すごく良い。
他にも、コウジが薫の病気について調べるシーンもパソコンで検索じゃなくてめっちゃ本読んでたし、薫の曲だって今なら絶対YouTubeとかに投稿するけどコウジがレコード会社とかラジオ局に音源送りまくってるし(多分)、音源も外ではポータブルCDプレイヤーで聞いてる。ビデオカメラもやたらとでかいし、そもそも今アマチュアのレコーディングにあそこまでお金かからないと思うし。

00年代、いいなぁ。。
このあたりの時代の映画を見てるとなぜかその頃が恋しくなるのは、自分が小中学生で大人に憧れたり未来にワクワクしてた頃に若手として出てた一回り上ぐらいの俳優やその周辺のキャスティングだったり、今からはもう二度と戻ることのない少し前のテクノロジーとか文化に懐かしさを覚えるからだろう…
この作品もまた00年代の大切な作品の一つになりそう。
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