観る前はイメージだけで二人の役どころを逆だと思っていた。
実際観てみたらちゃんと二人がそれぞれの「階層」を生きてきたのが分かって、当たり前だけど元々どういう人間だから上流階級とかいうことではなく、どこに生まれたかというだけで決まってしまうものがあるのだなと思った。
同じ階層の人としか出会わないようにできている、みたいな言葉に妙に納得する。
それぞれに同じ階層の親友がいて、そこ同士が分かり合えてるのが全て。
ただ、そんな世界で出会うことのないはずだった華子と美紀が出会って、きっと完全に分かりあうことはないのだろうけど、二人なりの関係性が築かれていくのに少し希望を感じた。
門脇麦演じる華子は嫌味のない上品さがちょっとした言葉遣いの中に表れていたし、少しずつ自我を確立していく感じの変化も上手くてさすがだと思った。
そして高良健吾はやっぱりかっこいいし、声と話し方が昔からとても魅力的なんだよな…
「みんなの憧れで作られていく幻の東京」
地方から出てきた身としてはすごく分かるし、そういうところも含めて私は東京が好き。
普段階層のことなんて意識せずに生きてるのは、確かに同じ階層の人としか関わってないからなんだろうな…