しままつのJ

カポネのしままつのJのレビュー・感想・評価

カポネ(2020年製作の映画)
2.5
かの有名な世紀の大ギャング、アル・カポネの晩年を実話を元にトム・ハーディーが熱演。

…ではあるものの、終始暗く、悲しい物語だった。暗黒街の帝王と呼ばれたカポネが脱税で服役し、出所してからはフロリダの大豪邸で暮らしているが梅毒が悪化し、現実なのか幻覚なのか妄想なのかも分からなくなるほど衰え、大も小も漏らすありさまのオムツ生活までになってしまう。

隠し財産と言われる1,000万ドルの行方を探るためにFBIはカポネを盗聴し、監視をし続ける。
アル・カポネが題材といえばバイオレンスだが、この作品はほぼ皆無。FBIとの攻防も期待したが、特になし。

時間経過とともに衰弱していき、畏敬の存在だった男とは思えないほど弱りきったカポネを演じたトム・ハーディーの演技は見ものではあるが、単調すぎて段々眠くなってしまった。

やはりアル・カポネといえば『アンタッチャブル』のデ・ニーロの印象が強いし、アンタッチャブルと繋がる部分も多少なりともあった?がこの内容にしてはちょっと長く感じてしまった。
しままつのJ

しままつのJ