凄えもん観たな……と思いましたので書きます
絶え間ない痛みと暴力、抑圧、障壁、破滅的な生。様々な種類の暴力が描かれて、思わず目を覆いたくなるシーンもありました。後半は手を握りしめすぎて痕がつくほどで
これから観る方は、頑張って歯食いしばって観てください。でもその痛みの先に、救いのある、優しい映画だと思います
破滅的な選択の数々の末に、あるいはそのおかげで、既成概念が一度更地になって。個人や性差や年齢や家族といった既存の枠組を越えた関係性と、しがらみを克服した静かな感情の芽生えを見ました。泣かねえかなと思っていたけど、なぜかすっと涙が流れました
「壊して、生まれる。」のキャッチコピーの通りでしたね
後で「愛」と書いてらっしゃる方がいたので、なるほど、あれが愛かあ〜と目が開いたような心持ちです
かかる音楽の助けもあってノリノリな破壊シーンもあるし、辛いばかりでなくところどころ笑おうと思えば笑えます
主演の女優さんがとても素敵で、また長編映画に出ることがあったら他の演技も観たいな〜
同監督の前作『RAW』の主人公役で出ていた女優さんが、同じ名前(別の人)で出演されていました
