幼い頃の事故で頭にプレートを埋めこんだアレクシア。彼女が罪を犯しながらも逃亡先での出会い、経験から生まれ変わるお話。
ダンサーのシーンが後半重要な意味を持つとは思いませんでした。
かんざしみたいなやつが大活躍してましたね。ああいう使い方するのか！ と驚きました。
ショッキングな場面がいくつかありますが、そのシーンに入る時のBGMが似つかわしくないのがまた。でもアンバランス故に怖さ、危うさをかき立てていた気がしてします。
相手が誰であれ容赦ないのでそんな嫌悪感を覚えることもなかったです。
車内でハッスルしていたシーン、あの瞬間にアレックスの運命が決定したんでしょうか。
中盤から今までの自分と別れを告げて違う人間として生きていくアレックスですが、正体がバレそうになることよりも身体の変化のが不安で仕方がなかったです。身体からオイル流れたりしてましたし。
頭に強い衝撃を受けたことからチタンが身体に適応・侵食した？ と解釈しましたが……
ともかく1人の人間がのたうち回りながらも生きようとしていく姿に共感とは違いますが、不思議と見守っていた自分がいました。
ジェンダーについて考えさせられるポイントがいくつかありますし、ラストシーン、ここから新たなスタートなんだな、と。
ひとつの終わりと始まりの瞬間の余韻に浸ってしまいました。
