柏エシディシ

オールド・ガードの柏エシディシのレビュー・感想・評価

オールド・ガード(2020年製作の映画)
3.0
快作!
にしてはスコアが高くは無いのは、単に続編にもっと期待しているからこそ。
この映画の弱点は「短い」という事!
もっと、コイツらの活躍を見たい!もっとエピソードを掘り下げて欲しいっ

はるか古より、人知れず世界を守ってきた不死者の軍団……という日本のライトノベルや漫画的な中2設定を踏襲しながら、その点の面白さを引き受けつつ、それを上回るアクションのクォリティの高さと繊細で丁寧な演出が光る。

なにより、主人公たちの「チーム感」が最高。
何千年も部隊を率いてきたボスを演じるシャーリーズ姐さんの圧倒的説得力(佇まい&強さ)は無論のこと、スター性やアクション面での経験よりキャラクターや演技力で抜擢したであろう配役の勝利。
マティアス・スーナールツ「君と歩く世界」、ルカ・マルネッリ「皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ」、キキ・レイン「ビールストリートの恋人たち」ゴー・タイン・ヴァン「サイゴンクチュール」……見事なキャスティング。
彼らが丁寧な演技を見せる「凪」のシーンを受けてのアクションシーンも、それこそ数世紀を共に過ごした熟練チームだというのを納得させる連携ガン&ソードアクションでフレッシュ且つ見応え充分。

また、凡庸になりがちなストーリーに込められた連帯と善意のメッセージもこの手のジャンル映画の中でも一線を画すこの映画の魅力。
アンディと名も無き薬剤師との交流やジョーとニッキーのコンビの存在など、さりげなくも光り輝くシーン、多数。

こちらの飢餓感を見透かした様な終幕のアレがにくらしいw
楽しみにして待って良いんだよね?監督ー!
柏エシディシ

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