しっとりと現実的な昼顔。人生の転換期に出会った二人の波長が妙に合ってしまってからというもののもー大変。しかし父親は亡くなってしまうし、自らも結婚もすることに。これ以上長くこの関係を続けられないけど私たちどうしたらいいの？！というのが主な流れだが不倫という要素を除けば物語の起伏が平坦で日常的(まあそれはそう)。個人的にはアダとポールの関係性にばかり目がいってしまい、アダの娘と父親のエピソードが印象に残らなかった。昼顔よりラストは明るめでとりあえずがんばるかーという気持ちにさせてくれる。

順調な人生を歩んできたアダ。パートナーとの間には子供が生まれ、まもなく籍も入れることになっている。誰が見ても幸せな人生だし、自分でもそう思っていた。ポールに出会うまでは…。ポールは作家で、一緒に暮らす娘が一人いる。ポールの母親はといえば、おせっかいで独り善がりな性格の持ち主。そしてポールとアダの関係がいよいよ親密になってきたその矢先、ポールの父親が亡くなる。関係は急展開。全てが今この時を待っていたかのように、時計は廻り始める。

【不倫は文化】

父親を亡くした作家ポール(50代)と、その作家と不倫する女アダ(30代)の話なのだが、アダには子どもが生まれ、もう少しで籍を入れる段階での不倫。
マリッジブルーなのかもしれないですが、あえて言いましょう「不倫は文化の社会」ですか？

まず、ポールとどうして不倫することになるのかの心情等々一つ一つの過程が描かれていないため感情移入がしにくい。
しかもあろうことかポールに対して子どもが沢山ほしいといい、子どもができるとわかると、どちらの子どもかわからないけど私はうれしいという。さらには入籍する段になって二人とも愛しすぎていると告白する。
いや、くそビッ○では？？
不倫映画も数あれど、これはまたなかなか香ばしい。

ポールの側はというと、兄弟の話や、ボケてきた母の話も無造作にこの映画に入れ込まれているのだが、つなぐポイントがよくないのか全体的にすべての話がぼやけている。
もっというと、ポールにはすでに娘がいるのだが、その娘の恋愛部分は果たして必要だったのか？

この監督別作品も観たことあるけど、いまいち相性がよくないんだよな。

※電車の夢のホラーみたいなシーンはなんだったんだ。

2020.5.21

• #kirito2020
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myFFF長編

作家ポールと出版社で働くアダ、その2人を取り巻く人達のお話。

全体的に静かで雰囲気的にもいい感じに進む物語。
切ないなーと思ってふと気付く。
よく考えれば登場人物、全体的にクズなんじゃないか、ということ。

ポールの娘はまともだし、とても可哀想。
父からの｢お前は俺より幸せになれる｣という言葉に対して｢当たり前でしょ｣と泣きながら答えるところが印象的。
でも、彼氏のことを考えると…きっと大変な人生を送ることになるだろうな、と思ってなんとも複雑な心境になった。

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