ぜにげば

トランスフォーマー/ビースト覚醒のぜにげばのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

トランスフォーマーシリーズは一通り観たけどハマらず、記憶も曖昧。
ビーストウォーズも見たことない。
バンブルビーのネタバレ記事を読んで思い出して、期待値低い中見た。
結論から言うと面白かった。
劇場で見るとこの手のアクション映画は何倍も面白く感じるね。
ただ、面白かったという肌感の割に不満点も多いなと。

まず、ビースト活躍しなさすぎ。 詐欺だろ。見終わってポスクレについて整理がついてない段階で1回Filmarksで原題確認したもん。
そしたら原題も「Rise of the beasts」で一瞬マジで意味分かんなかった。
ポスクレについては後述。

そんで主人公邪魔。
女の人の方は考古学的な観点から戦力になってるけど、主人公に関してはまず「ついて行きたい!」が先行して、後から「あそこは狭いから~」とか機械生命体達が説明してくる。
いや、それじゃ納得いかんよ。必要に迫られろ。役割を人間に後付けすんな。
弟が敵に潰されて死ぬみたいな悲劇的な展開が序盤にあれば明らかに役に立たなくても「行け!」って思えるけど、ただの邪魔じゃん。
元々トランスフォーマーシリーズの面白さの要素として機械生命体に人間が驚かされるっていうのがあるんだろうけど、あくまで一要素であって欲しいと個人的には思う。

アクションやミラージュとのシーンなど要所要所に見所はあれど、新しく出てくる機械生命体もビーストじゃなくでかい飛行機とかで、モヤモヤしたまま最終決戦を迎える。

この最終決戦自体は正直めっちゃアガった。
まあそれでもビーストのシーン少なすぎだろとは思ったし、動物の特性を利用した戦いを見せてくれない時点でこの映画0点かもしれないけど、ビーが降りてくるシーンとかめっちゃ熱いし、プライムはなんだかんだやっぱかっこいい。
そして異端児と思われるかもしれないけど、個人的に主人公がアイアンマン化したのが堪らなく良かった。
というのも、“機械のガシャガシャ感”も、“人間に納得のいく役割を持たせるか参加させないかのどっちかにして”って欲求も、両方「アイアンマンシリーズで満たされるな」とずっと思っていた。
そして、「アイアンマンの二番煎じになるのは目に見えてるからそんな展開にはならないだろう」とも思っていた。
そんな中で、「戦えないから纏え」っていう納得のいく理由をもって、二番煎じになることへの恐怖とここまでのフラストレーション両方を吹き飛ばすアイアンマン化に、めっちゃくちゃ気持ちよさを覚えてしまった。
「うおおおおおおまじかああああああ!!!!」
心の中で叫んだ。

ただポストクレジット。貴様だ。
GIジョー、名前は知ってるしおもちゃ原作みたいな話を聞いたことがあったので、所謂“おもちゃマルチバース”をするんだなってのは理解出来た。
そして暫く考えて思った。
そのためにビーストは控えめに、そのために人間をでしゃばらせたのか…と。
そして自分が高鳴ったアイアンマン化のシーンは、二番煎じを恐れなかったのではなく、二番煎じそのものだった。

今更無理だろ。やめとけよ。もういいて。

まあ、最後アガったのは事実だし、そういうタイプの人間が点数低くしたら可哀想っていう謎の情も含めて4.0くらい付けとくけども、なんというか、ファンじゃなくて良かったって思った。
ファンだったらブチ切れてただろうな。
バンブルビーより点数高くしちゃってるのは劇場補正。
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