このレビューはネタバレを含みます
この世で1番出逢いたい地球外生命体は絶対にトランスフォーマーです。
マイケル・ベイには強く感謝と尊敬の念を抱いているが、それはそれとして彼を許すことは無い。
前作bumblebeeでもそうだったが、まず人間ドラマにやたらと安っぽい恋愛シーンがない時点で良作と言えます。
bumblebeeとビースト覚醒における監督は違うものの、トランスフォーマーが好きな人間が作った映画なのだと感じることが出来て、余計な気持ちがないまま余韻に浸れるのが最高でした。
恋愛ドラマにしようがなんだろうが、結局は作品と上手く噛み合ってストーリーが成り立っていればいいものを、それができないのに全部ねじ込むから前5作は冗長に感じるのでしょう。
トランスフォーマーはただのロボットではなく、金属生命体という自立し心を持つ存在であり地球人とは意思疎通を可能とする知的生命体という設定があります。せっかくのこの設定を全く生かさず、ただのSF戦争映画としてしまうのはあまりに勿体なく思っていたところなので、こういった純粋な気持ちだけでファンとして楽しめる作品が世に出て大変嬉しく思います。
ミラージュのカーチェイスとバンブルビーのクライマックス戦闘シーンが何よりお気に入りで、あんなのは何度見たって嬉しくなってしまうだろうな。
ラストの思わぬサプライズも、実写トランスフォーマーシリーズの今後の可能性が示唆されたようで嬉しくなりました。
もとより存在していたクロスオーバーではありますが、それが大々的に世に出る事の意味は大きいです。
たとえこの先新作映画が作られなかったとしても、この作品を通して生み出された世界線レベルの可能性は、作品ファンの心を刺激しずっと心に残り続けるでしょう。
ここからトランスフォーマーシリーズは新たな無限の可能性へと踏み出した、そう思えた1作でした。