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ジョン・ウィック:コンセクエンスのmiumiuのレビュー・感想・評価

4.5
日本公開遅すぎるよ!
ということで楽しみにしていたジョン・ウィック4作目。公開初日に行ってきた!

前作ラストでどうにか一命をとりとめたジョン・ウィック。
一方でNYコンチネンタルホテルは主席連合から目をつけられ、危機に陥る。
引き続き殺し屋から命を狙われ続けるジョンが、主席連合から解放されるために最後の勝負に出るストーリー。

とにかく映像美がすごい!
美術スタッフの仕事を全てカメラに収めます! という誓いでも立てているのかな? という勢いで、カメラワークと美術の融合が素晴らしかった。
撮影監督に何か賞をあげてほしい。
前半の大阪の場面は特に、アクションも美術も衣装も撮り方も全て美しかった! 眼福でした。
3で深めた世界観と2のゲームみたいなキルシーンを掛け合わせたらとっても長尺になってしまった… という印象で、個人的にはもうちょっと短い方が見やすいかな。
それでもシリアスだけじゃなく笑っちゃうようなアクションやキャラクター同士のやり取りもあって、長くても楽しい。


真田広之とドニー・イェンがキャスティングされていると分かった時点で期待値爆上がりしていたわけだけれど。
この2人に関しては流石の存在感&アクションの迫力と美しさ。もう大満足だった。
そして「ドニー・イェンが敵サイドだったらいくらジョン・ウィックでも敵わないでしょ…」問題も、何ともうまく落としどころを見つけていた。キャラクター設定や脚本が上手い。

そして今作の真の敵は、ビル・スカルスガルド演じる若き野心家グラモン侯爵。
権力はあるのに中身はどクズなところとか、見事な悪役っぷりだった。
ビル・スカルスガルド、以前からファンなんだけど、「美形役は敢えて避けているのかな…?」な作品にばっかり出演しているから、今作は美形かつ衣装チェンジ多めで最高でした…!!(ただし中身はどクズな悪役) 

常に復讐に囚われ逃亡し戦い続けてきたジョン・ウィックの物語として安らかな結末を迎えつつ、復活の可能性を感じさせる描き方も良かった。
西部劇みたいな夜明けの決闘シーン、美しかったなあ。
ファイナルっぽさはありつつ続きも作れそうなラスト。
キアヌにはまずゆっくり休んでもらって、5〜10年後くらいにその後の老ジョン・ウィックを見せてもらえたら嬉しい。
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