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ジョン・ウィック:コンセクエンスのtakakoのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ジョン・ウィックシリーズの第4作で、第3作の後編。COVID-19のパンデミック真っ只中のベルリンとパリで2019年に製作が開始され、日本やニューヨークでも撮影。

本シリーズはなんといってもキアヌ演じる、伝説の殺し屋ジョン・ウイックのアクション。銃激戦、戦闘、カーチェイス等見所満載で更にそこに人間臭さが混じるからこそ、殺し屋なのに感情移入してしまう。
凱旋門でのカーアクション、222段の階段でのアクションなど目が釘付け。

そして、脇を固めるドニー・イェン演じるケインの無駄のないキレキレアクションが美しい。戦闘中にラーメン食べるシーン、盲目のためハンドガンのチャンバーに指を突っ込んで弾切れを確認するシーン、懐中時計の中の娘の写真が上下逆さまのまま大切に眺める姿など、本作では敵だが、そのキャラクター描写に魅入ります。

加えて真田広之さん演じるコウジ。
日本で唯一無二のハリウッドで活躍されるアクションスター真田さんの太刀捌きとケインの戦いは、現実の日本を偶像化しているものの芸術的。

また別のシーンでは、パリのルーブル美術館で自由を賭けて、ウインストンと公爵が交渉するシーン、ルーブルで個人的に一番好きな作品、ドラクロワの「民衆を導く自由の女神」の前での撮影とは、なんとも豪華。この絵と、対照的な絵を観せるあたり、自由と支配という真逆のシチュエーションをこの後の未来への直メッセージとして絵で表現。

これは映画館で観るべき作品。
そして、本作ラストは予想外の結末。
ただエンドロール終わるまで、必ず立ち上がらずに観て欲しい。

4作目と5作目を連続して撮影する話しもあったが2021年3月撤回されたそうで、そのためか、本作品は2時間49分と長編。

続編期待したいが、あるかどうか??
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