トムトム

ジョン・ウィック:コンセクエンスのトムトムのレビュー・感想・評価

4.7
ジョン・ウィックサーガ最終章。

確かに「リボルバー・リリー」を観た時に「ガンを。もっとガンアクションを」と言いましたよ。

でも上映時間169分って正気か!
マーティン・スコセッシ作品とちゃうねんで。
でもオードブルからデザートまで全部肉で構成されたようなコッテリ超満腹コース嫌いじゃないです。

格闘、ガンアクション、カーアクションにまだまだこれ程の新味があることに素直に感動し脱帽しました。

特にトップビューのタクティカルシミュレーションゲームのような視点のアクションやパリのカー・フーは最高です。

あの終盤の「蒲田行進曲」オマージュのようなキアヌの階段落ちもバカすぎて最高です。

もうキアヌ・リーブスの凄さは言うまでもありません。手首のスナップでマガジンを飛ばすマガジンチェンジがカッコ良すぎる。
家にあるベレッタのエアガンで真似したら壁に傷がついて奥さんにガチトーンで怒られましたね。

登場人物全員が物語のトゥーマッチさに負けないように盛りに盛ったキャラクターで出てきます。

真田広之はもっとやりすぎでも良かったと思います。
と言うか最近全く同じ役柄で出過ぎですよ。

大阪コンチネンタルの描写はまたもトンチキニッポン描写ですが、今作は世界中トンチキなんであまり気になりませんでした。

外国人がここまでこう言う日本が好きならインバウンドのためにスモウレスラーやゲイシャガールがお出迎えする日本刀とか鎧を飾ったホテルを作るべきですね。

リナ・サワヤマもよかった。
アクションスタントが伊澤沙織と言うのが最高にグッときます。
大阪コンチネンタルのスピンオフを作って「ベイビーわるきゅーれ」コンビで出て欲しいですね。

しかし今作で一番盛りにもったキャラクターで周囲を圧倒したドニーさんは流石です。
ガンカタ座頭市に加えていでたちは「男たちの挽歌」スタイルと1人突っ走っていました。

裏世界の非常の掟と濃厚すぎるブロマンス描写、教会に鳩と今作はジョン・ウーテイストが強かったです。

途中出てくるデブがスコット・アドキンスなのにもグッときました。
あんな特殊メイクでもしっかり動けるのはさすが。
ドニーさんの「燃えよデブゴン」に触発されたんでしょうか。

そして眉毛の角度まで憎たらしい悪役ビル・スカルスガルドも良い。
「IT」のペニーワイズ役とは思えない美形ですが本当憎たらしい。
でも「IT」のメイキングでめちゃめちゃ優しいのは世界中にバレているので本当に演技が良かった。

正直ストーリーは、最初からそれやっとけやとは思いますが無問題。

アクションの物量とクオリティに完全にやられました。

考えてみると最初にジョン・ウィックの犬殺したアイツのせいでこんあ大殺戮に繋がったと思うと感慨深いですね。

本編は一旦休止になるかはわかりませんがスピンオフがどんどん出てくるので、大阪コンチネンタルのストーリーもお願いしたいです。
真田広之の若い頃とか。
千葉真一の若い頃を真田広之がやっていたこともありますし真剣佑とかで。

こんなに長いのにさらにEDロール後に映像があるのは老齢の身の膀胱にはキツイのですが、殺し屋物のエンディングはこれですよねやっぱり。
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