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ジョン・ウィック:コンセクエンスのkanacoのレビュー・感想・評価

3.8
キアヌ・リーブス演じる伝説の殺し屋〈ジョン・ウィック〉シリーズ第4弾。主席連合とジョンの戦いは決着へ。美しい映像や期待に応えた豊富にやり切るアクション演出は◎だけどその代償としての上映時間の長さは気になる🙄でもそのマイナスを相殺するほど4人の殺し屋とその関係が魅力的で好きすぎる😆💕(140文字)

****以下ネタバレあり&乱雑文****

★キャラクターやストーリー・演出などのネタバレがあります。未鑑賞の方はご注意ください。

最新作だし公開して間もないので序盤・導入の◆あらすじ◆は割愛😀

❶ キアヌ・リーブスが演じる伝説の殺し屋〈ジョン・ウィック〉シリーズ第4弾

キアヌ・リーブスが演じる伝説の殺し屋ジョン・ウィック。現役時代は不可能な殺しも必ずやり遂げ「3人の男を鉛筆1本で殺した」と語られ、裏社会から畏怖と敬愛を持たれる得体のしれないミステリアスな男。そんな彼が、裏社会の掟を破ったことで世界中の殺し屋から狙われるという、シリーズ第4弾です。

愛する妻と暮らすため裏社会から足を洗っていたものの、復讐のために〈1〉にて裏社会へと復帰し〈2〉にて裏社会の掟を破り〈3〉にて組織からの粛清にあいつつも、辛うじて生還したジョン・ウィック。地下に身を潜め回復を待ち、裏社会を牛耳る組織・主席連合から抜け出すために再び立ち上がりついに決着を迎えます。今作は、これまで以上にキャラの立った魅力的な殺し屋たちがたくさん!

わ~*。୧( ˃ヮ˂ )୨*。~い!!楽しすぎる!!!!!

演出の規模感やテイストは〈3〉を強化した感じでした。舞台も国を何回か(時に謎に)飛び越え、物語のスケールはやはり大きくなっています(ジョン、何をしにどういうつもりで日本に来たんだ…🙄)。時折、景色や建築物などの絵になるような非常に美しい映像が差し込まれたりして、いちいち殺し屋のカッコ良さがキマっている戦闘シーンも含めて〈画力〉がとても強いところも良かったです。

戦闘の舞台も例えば殺し合いが始まっていてもずっと踊り続けるギャラリーとか、走行を止めない車がグルグル回っているステージなど、もはや訳の変わらない勢いだけのセッティング場面もあったりして、キテレツ・アクションとしてもツッコミを楽しめました。

❷豊富にやり切るアクション演出と、その代償となる上映時間の長さ

今作は、3と同様に相も変わらず何でも武器に使うジョン・ウィックと、刀と拳銃のコウジ、刃を仕込んだ杖と銃のケイン、犬を相棒にライフルを使用するミスター・ノーバディというように自分のスタイルが決まった殺し屋たちが敵対したり共闘したりするため、動きにそれぞれのキャラクターの特色が出ていてアクションが豊富です。

1回の戦闘時間が長尺であり、回数も多い。やりたかった演出をできるかぎり余裕をもって詰め込んだ感じがします。1~3までは〈FPS/TPS系のゲームプレイを見ているようなシリーズ〉と書きましたが、今作はカメラワークがジョンだけを追うわけではないためか、その特徴が薄く感じました。ただラストスパートなどのジョン単体の戦闘は従来のFPS/TPS系ゲームっぽい演出が明確だったと思います。

その代償と言っては何ですが、あまりにも長すぎます。169分と聞いて心配していましたが、正直、ちゃんと、長かった!!!(大声)一応念押ししておくと、この作品に期待する部分…つまりはアクション、キャラクター萌、そしてジョン・ウィックの決着はとても素敵で十分に楽しんだ作品でした。

が、正直に言って眠くもないのに“あくび”が3回でました。どうしても、ストーリー展開も戦闘もやっていることはバリエーションを変えているだけで(今作と言わずシリーズ全て)同じなので、アクションのために事が全く進まないし、アクションのために事を全然進ませません。そういうシリーズであると十分に理解していますが、そのまま突き進むならさすがに2時間前後が限界のように思います。

❸今回この作品で最も気に入ったのは、魅力的な4人の殺し屋でした🤩

キアヌ・リーブスが演じる、何度死んだと思っても蘇ってくる何でも有りなタフなババヤガ・ジョン・ウィック。真田広之が演じる、大阪のコンチネンタルホテルの支配人であり優雅な和装で刀を操り何よりも仁義を重んじるコウジ。ドニー・イェンが演じる、盲目なるも冷静かつ圧倒的なパフォーマンスを魅せるスマートな暗殺者ケイン。そしてシャミア・アンダーソンが演じる、あまりにもお利口さんでキュートな相棒のワンちゃんといつも一緒のミスター・ノーバディが魅力的でした。特に自分たちを〈兄弟〉とすら呼ぶジョン、コウジ、ケインの旧友同士のエピソードは楽しすぎた。

彼らを見てkanacoは我を思い出した…そうだった!私は本来、優れたストーリーや事の整合性、目を見張るアクションや素晴らしい謎解きよりも、キャラクター萌及びキャラクターの関係性萌えでそのコンテンツが好きかどうかの勝敗が決まり勝ちな女だった!思い起こせばジョン・ウィックシリーズは〈1〉でジョンとウィレム・デフォー演じるマーカスのエピソードが好きでハマったのだった。〈2〉と〈3〉も楽しんだものの、イマイチ物足りなかったのはココだ!ウィンストンとキングではその熱が足りなかったのだ(失礼😂)!!

彼らに一体どういう過去があったのかは全く知りませんが、若かりしジョン、コウジ、ケインの『チャーリーズエンジェル』ならぬ主席連合エンジェル時代、早よ。もっと若かりしジョン、コウジ、ケインの『ベイビーわるきゅーれ』時代でも良いのよ。たぶん、ジョンはポケットから出し忘れたティッシュのように拳銃を洗濯機で回しているし、冷蔵庫に入っている人数分のショートケーキは気がついたらケインが全部食べていて、全員一斉に拳銃を抜きそう🔫🔫🔫

🔫🐝「『ベイビーわるきゅーれ』と言えば、本作のコウジの娘アキラのスタントは『ベイビーわるきゅーれ』のまひろ役の伊澤彩織さんがしていたみたいですね。アクションに既視感があったのはそれかな(演出なのでたまたまかもですが)。伊澤彩織さんも今後『ジョン・ウィック』シリーズに役として出演してくれたら嬉しいですね。

本作については、とにかく長いというマイナスは感じつつも、それを相殺するほどキャラクターたちの魅力を堪能できた作品でした。我、満足!୧( ˃ヮ˂ )୨💕

あと、もう一つ言うならば…侯爵めっちゃ嫌なヤツだったな😑
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