えんびふらい

ジョン・ウィック:コンセクエンスのえんびふらいのレビュー・感想・評価

4.3
前3作を遥かに凌駕するアクションシーンの盛り上がりとクオリティ、圧巻だった。
ここまで振り切ってくれたら何の文句も出てこない。

本作のMVPは間違いなくドニー・イェンだと思う。シリーズを通じてタフさに磨きがどんどんかかり、泥臭くアクションを貫くキアヌ・リーブスと、切れ味と独創性でスター性を遺憾無く発揮したドニー・イェンの相乗効果が何より素晴らしい。

ストーリーに関しては、言葉を選ばず言うと"相変わらずよく分からない"のだが、本作はジョン・ウィックという人物と向き合った上で清算する姿勢が見られて、寂しくも嬉しかった。

現代版座頭市を想起させるドニー・イェン、初アクションとは思えないリナ・サワヤマ、突如始まるFPSゲームの俯瞰視点でぶっぱなすショットガン(?)、何人死ねば気が済むんだと言いたくなる凱旋門アクション、もう本気なのか分からなくなってくる階段落下。眼福とはまさにこのこと。
170分の長さはきっちり感じたが、アクション映画の新たな金字塔を目撃できた感覚があり大満足。
えんびふらい

えんびふらい