よつ

ジョン・ウィック:コンセクエンスのよつのレビュー・感想・評価

4.1
2週間程度でシリーズ3作を予習してから鑑賞。
初めて劇場で観れたこともあるが、断トツで面白かった。

回を追うごとにスケールアップしていく本シリーズ。今作は169分と、1作目(101分)に比べると上映時間も段違いである。登場人物も増え相関図はより複雑になるものの、基本敵なので混乱することはなかった。

真田広之めちゃくちゃ格好良い~。元々は3のゼロ役で出演予定だったらしいが、怪我の影響で出演見送りになり、満を持して大阪のボスとして登場。より大物感が出ているので、まさに怪我の功名である。
アキラ役のリナ・サワヤマは本業が歌手ということであまり演技には期待していなかったが、表情の動きが素晴らしかった。
アキラのスタントが『ベイビーわるきゅーれ』の伊澤彩織だったのも個人的には嬉しいポイント。
ドニー・イェンの酔拳チックなのらりくらりとした軽妙な動きも格好良かった。緩急をつけることでより鋭い動きにみえる。
金にがめつい黒人の賞金稼ぎ(nobody)だけキャラが弱かったけど、そのぶん犬のキャラが立ってたからヨシ。それにしても、相変わらず犬の命の価値が人間より遥かに重い映画だ……。
そして、何と言ってもビル・スカルスガルド!小悪党感漂う嫌な奴で、彼のくたばる姿が待ち遠しかった。『IT』のペニーワイズ役で知られるが、個人的には『シンプル・シモン』の印象のほうが強い。身長192cmなのに顔めっちゃ小さい…スーツ似合いすぎ。

激しく騒々しいアクションシーンが続く中で、終盤だけは静寂が立ち込めるという対比が良かった。ちょっと嘘喰いっぽい駆け引き。
ポストクレジットシーンもかなり好き。因果応報、コンセクエンス!
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