けいた

ジョン・ウィック:コンセクエンスのけいたのレビュー・感想・評価

4.5
2024年1本目。
エンタメ色盛り盛りのアクション映画好きとしては超最高だった。ジャンルとして飽和状態化してる「スタイリッシュなアクション映画」界隈だけど、やっぱ何事にも突き詰めたものにしか放つことのできない輝きがあって、このジョン・ウィックはそうしたものをたたえていたと思う。

この映画は基本的にウルトラハードなアクションシーンで構成されてて、お話しはおまけ。キアヌ・リーヴスはもちろんだけど、ちょっとした脇役の敵がめちゃくちゃ危険だけど、すごくかっこいいシーンを演じていて、それを超かっこよく撮影して、編集でもしっかり見せていることに感動した。

そうなると日本人で出られるのはJAC門下生の真田広之だよね。超しびぃっす。ハリウッドで孤独に地道に努力されてて本当にかっこいい。

あとドニー・イェンね。座頭市オマージュ最高ですよ。めちゃくちゃかっこよすぎて声出た。知らなかったんだけど、中ボスクラスのスコット・アドキンスって人もスタントマン出身の俳優で、「イップ・マン」でも共演してるんだって。見なきゃなー。

あと犬好きには堪らんシーンも当然ありましてもうお腹いっぱい。武器も見せ方もカーアクションも階段もカメラワークも全部良い! さっきお話しはおまけと書いたけど、まったく破綻してないのもエクセレント。余計なものがなくて、アクションをかっこよく見せるための脚本だったと思った。

アクションへの愛を究極に突き詰めたからこそこんな素晴らしい傑作になったと思う。いまデジタルが発展してきてるけど、ちょっとした動きの中から生まれる感情表現はやっぱり人間じゃないとできない気がした。

今後もフレッシュなアクション映画は誕生してくると思うけど、このジョン・ウィックはある種の到達点だと思う。大満足でした。
けいた

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