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ただ悪より救いたまえのせっのレビュー・感想・評価

ただ悪より救いたまえ(2019年製作の映画)
4.6
殺意という名の執着。

日本で殺し屋をするインナムがあるヤクザを殺したところ弟がいてそいつに追われながら誘拐された昔の恋人の娘を救いに行く話。

『孤狼の血 Level2』の松坂桃李と鈴木亮平の戦いだけを取り出したらこうなる。もはや、主人公 vs 主人公の対極にいるシリアルキラーの構図をやりたいがためのレイの殺人欲求に見える。「殺したい理由もう忘れた」ってなってるように、復讐が殺意になり、その殺意が執着になり、そのプロセスが面白い。

そしてグロい行為はしてるんだが直接的なグロ描写はないので結構見やすいと思う。私的には物足りなかったが(笑)

あと舞台が日本とタイで劇中話される言語も日本語・タイ語・韓国語・英語全部同じぐらい使われてたような感覚。それが結構すごいなと思った。ハリウッドも色んな国に行きはするけどだいたい英語だし。

トランスジェンダーのユイが最高。普通にヒロインとして可愛かったし、あーいう感じの人いるよね。「クソ暑いわ」ってジュース飲んでるとこらへんめっちゃ良かった。
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