爆裂BOX

プテロドン 零式戦闘機VS翼竜軍団の爆裂BOXのレビュー・感想・評価

3.2
第二次大戦中、婦人空輸部隊にB-29で爆弾を空輸する極秘任務が下る。士官のトラー大佐と彼の護衛兵士と共に任務遂行中、謎の飛行体と遭遇し日本兵の残兵が残る島に不時着するが…というストーリー。
第二次大戦中に人食い翼竜プテロドンの襲撃を受けた婦人空輸部隊が戦いながら島からの脱出を目指すモンスター・アクション映画です。
登場する翼竜プテロドンはCGでクオリティはTVMらしく高くないですが、プテラノドンではなくランスフォリンクス風のデザインは良いですね。攻撃は体当たりくらいですけど、空中から零戦突っ込んで真っ二つにしたりと中々の見せ場作ってくれます。零銭とプテロドン軍団との戦いは適度にハラハラできて見応えありました。ただ、案外人襲うシーンは少なかったのはちょっと物足りなかったかな。
主要な人物が婦人空輸部隊というのが割と珍しいですね。戦闘面でも戦うのは彼女たちというのも珍しいかな。みんな見た目似た感じなんでちょっと区別つき辛かったりしますが。
指揮官でもあるトラー大佐は最初頑固に命令曲げない嫌味で冷徹な情感という感じでしたが、ヒロインと協力したり、部下思いな気遣い見せる所あったりして、悪い奴ではないと思わせる描写は良かったですが、後半また頑固な上官に戻ってキャラブレブレでしたね。護衛の兵士二人は一人は女性パイロットの一人といい感じになったりしてましたが、結局あんまりキャラ立ってなくていてもいなくてもいい感じだったな。
日本兵たちはアジア人俳優演じてますが、片言の日本語や正座して柏手みたいなの打って頭に塩振りかける謎儀式や、ご丁寧に「燃料」と書かれたドラム缶などのインチキジャパニーズ描写は面白かった。後半英語しか喋りませんでしたが。上官は知的で思慮深い感じだったし、「米兵と日本兵が強大な敵相手に協力して立ち向かう」熱い展開期待したけど、結局敵キャラとして処理されましたな。一応、貨物の正体知って阻止しようとしての行動だったけど。
輸送する爆弾の正体と目的は見てるとすぐ見当つくと思います。しかし最後の退治方法にこれ投下してあの爆発起きて、何か爽やかに終わるあたり、まだまだこういうシロモノの扱い向こうじゃ軽いなと思います。
話のテンポはいいし、B級モンスター物としては充分暇潰しになる作品だと思います。