制服に突き刺さったハサミ、屋根の上に裸の青年。彼は2度親友を殺した...。
3年後に父親に連れられ遺品整理の仕事をする事になる。
永島杏平(岡田将生)高校時代の経験から心を病む。軽度のきつ音。高校時代は山岳部。
久保田ゆき(榮倉奈々)高校時代に起きた事件により心を病む。
佐相博(原田泰造)クーパーズの社員で頼りになるリーダー。
松井新太郎(松坂桃李)杏平のクラスメイト。表向きは目立つ存在でイジメを繰り返すが本当は弱い。
山木信夫(染谷将太)魚を見るのが好きな杏平のクラスメイト。杏平と似て大人しいが...。
他出演者 檀れい、柄本明、津田寛治、吹越満、洞口依子、堀部圭亮、宮崎美子、渡辺真起子、斉藤洋介、江口のりこ他。
2度目の鑑賞ですが1度目の時、このような仕事があると知りませんでした。なかなか出来る仕事じゃないと思いました。
見ていて決して明るい気持ちにはなれる内容では、ないのですが生きてる人間にとって大切な事を教えてくれる。死は誰にでもいずれ訪れるし人に優しくある為にも学校の授業で見せてもいいのではないかとすら思えました。こういう事は勉強では学べませんよね。でも怖くもなりました。いつか、もしかしたら誰にも看取られず1人で死ぬかもしれないって思ったら怖い。繋がりってウザくもあるけど大切な事なのかもなとも思えてしまいました。
そこそこリアルなので、お昼ご飯食べながら見てたらちょっと辛くなりました。ひたすらズーンとなる内容なのに引き込まれる映画です。少しずつ前に進んでいく2人がとても痛々しくも応援したくなりました。そう言う結末にする所すらも現実的と言うか...。
やはりみな自分が大切で誰かが辛い目にあっていても傍観者が多い世の中なのかな。それは勇気を出すのが怖いってのが1番なのだろうけど、正しい事をしてるのが1人だとしたらその人が狂ってる人間で沢山群れになってれば間違いすら正しいとされてしまう。友達なのに助けてくれないんだ...って私も高校時代思った事があります。そんなもんなんだと思った時悲しさもあったけど自分が強くならなきゃなと思えた。
松坂桃李演じる松井はイライラする程クズ。学ぼうよ...とその都度つぶやきたくなりました。染谷将太は、この頃から存在感ありますね。
タイトル見た時はカタカナだしアントニオイノキだと思っただけあって劇中でも、それに触れますね。元気ですか〜は、ちょっとこっぱずかしい。
ハッピーな映画が好きな方にはオススメできませんが非常に心がギューっとなる映画です。
「重力ピエロ」が1番好きですが岡田将が出てる映画って当たりが多い。
原作 さだまさし
主題歌 GReeeeN 「恋文〜ラブレター〜」