もこもも

健康でさえあればのもこもものレビュー・感想・評価

健康でさえあれば(1966年製作の映画)
3.9
監督脚本主演を務めたピエール・エテックスによる4本の短編を纏めたオムニバスコメディ

可笑しすぎて最高
ユーモアが溢れすぎてる
『不眠症』での表現方法が
面白いなぁって思ってたら
それ以降の作品はさらに可笑しくて
なにもかもがめちゃめちゃ楽しかった
クスクスしちゃう演出が多すぎる

『不眠症』

劇場の人の騒音とか音楽とか
スタッフロールの雰囲気とか
本編が始まる前から唆られた

眠れない男が読む本の内容を
彼の状況と合わせて描いた作品
逆さまに読んでるのを
映像反転で表したりとか、
震えを作品の中で表したりとか、
本の内容だけでなくあくまでも
彼の読む本の内容を描いているのが面白い
こんなハラハラドキドキする本は絶対に
寝れへん時に読む本じゃないよね笑
なんでラストでホラー的な展開入れたんやろ笑


『シネマトグラフ』

何回も金払わされるし、
みんな席移動するし、
柱とかポールが邪魔やし、
ようやく落ち着いたら映画終わるしで
一生映画見れへん主人公が不憫で滑稽
買ったアイスを落とすのとか残念すぎる

万能オイルとか爆発的万能スプレーとか
映画のCMの内容がめちゃくちゃで笑える
主人公がCMの世界に入るのも面白かった


『健康でさえあれば』

工事現場の振動を使って
大きな時計の針が動いたり、
楽譜から音符が落ちたり、
振動の表し方がユーモアありすぎて好き

めちゃめちゃだるいことになってるのに
ずっと笑顔の運転手たちがおかしすぎる笑
笑いながら怒り狂ってるみんな最高
なにをされても笑ってて逆に怖いし笑
あまりにも不健康そうでお医者さんもおもろい


『もう森へなんか行かない』

ピクニックに来た夫婦、
狩猟に来た男、現地の老人
この3組しか登場せんけど
この3組が意図せず絡み合って
みんなが不幸になるドタバタ劇に
なっていくのが楽しかった
なんといっても針金の使い方が秀逸
針金に感電して踊ってるように見える
おじいちゃんにもめちゃめちゃ笑った
もこもも

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