Angeprunelle

グローリーのAngeprunelleのネタバレレビュー・内容・結末

グローリー(1989年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

南北戦争での黒人の扱われ方に
焦点を当てて描かれた人間ドラマ✧

制服支給なし。
靴支給なし。
給与減額。
名誉は与えられない。

表面では黒人奴隷の解放を求めているものの
現実は黒人差別と偏見で溢れていた時代。

戦争が終わってもそれはなお続いていて
未だ消滅はしていない。

ある黒人のあまりにも寛大な言葉に
謙虚さと誠実さを教えられ
身の引き締まる思いになり

ある黒人の反抗せず
従順であろうとする姿に
心がズキズキとうずき

ある黒人の反抗的な態度に
繊細さと痛烈な悲しみと
当たり前に湧き上がる人の心を感じ

ある白人の言葉に周りの環境に流されない
人としての愛と優しさを学び

ある白人の行動に態度で示す事の
大切さを教えられた。

彼らはこの時代に翻弄させられながら
精一杯戦った。
まさに命懸けで。

けれどそれが戦争だというのは
皮肉過ぎる。虚し過ぎる。

Q「誰が勝利を?」
A「誰かが勝つ。」

Q「俺たち(黒人)は?何の得を?」
A「・・・。」

運良くこの作品を鑑賞出来た私は
教訓を得たと思う。
でも彼らは何か得たのか。
死んだら何の意味もない・・・

大佐が撃たれたあと手に旗を握るトリップは
あの一瞬に何を思ったのだろう・・・
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