いつも眠い人

哀愁しんでれらのいつも眠い人のレビュー・感想・評価

哀愁しんでれら(2021年製作の映画)
2.9
観て参りました~。予告編を何度も観てて気になってました。いや、期待してましたね。感想は...早いですが、今年のワースト候補。退屈・怖い・イライラ・胸くそ悪いってのが一斉に襲ってくる感じでした。共感出来たらヤバい、まともな方は観る必要のない映画。理由は後述。

内容は簡単に言えば、「しっかりした普通の女の子が再婚相手の子供のせいで夫婦共々狂ってく話」ですかね~。
怖かったわ~。ホラー映画よか怖かったです。ゾッとするような。ずっ~と寒かった。

日本を震撼させた事件を起こした...って煽り文句ですが、実話ベースではないのかな?実際にあった事件なら知らない訳ないくらいの大惨事ですからね...。そこはフィクションって事で安心。

あらすじは予告編で何度も観てましたが、どんな風に堕ちていくのか?ってのがこの映画のメインのお話です。まさか子供が原因だったとは...。「エスター」って映画思い出しました。クソガキって言葉じゃ足りません。完全なサイコパスですよ、あれは。怖かったわ~。葬式で笑ったり、その後にゲームするかよ普通...。マジで殺意が湧くくらいイライラしました。子役がうますぎる...。

太鳳ちゃん演じる小春も何で逃げなかったのかな~。子供の異常性に早くから気づいてた訳だし。過去のトラウマや決意があったにしても一回家出した訳だし。あそこでそのまま留まってたら逃げないのではなく、もう逃げれないんだなぁ~ってまだ理解は出来たと思いますが...。

お父さんの大ちゃんも完全に狂ってる人だと思ってたらひかりちゃんを問い詰めるシーンで「あ、まだ引き返せる人じゃん」って思ったんだけどなぁ。結局、子供よりも周りの目の方が大事だったんでしょうか?心の変化がわかりにくかったなぁ。そして、絵が怖い(笑)

いやぁ~前の奥さんってホントに事故だったのか?と疑ってしまいます。そして、最後のチラシが写った瞬間、何をしようとしてるのかがわかって今日一番ゾッとしました。
モンペの方・過保護すぎる方はこの映画を観てご自身の異常性に気づいた方がいいです。ただ、そうじゃないまともな方は全く観る必要がないです。共感なんて全く出来ないし、したらヤバいです。

以下、細かいこと

この映画のオファーを3回断った太鳳ちゃん。断ったままで良かったと思います(笑)ただ、太鳳ちゃんの徐々に狂ってく...という演技力がみれる作品。正直、太鳳ちゃん叩かれてるけど何で??いい子ちゃんぶってるって佐藤栞里さんとやってる事変わらないと思うんだけどなぁ~。

珍しくK-田中が太鳳ちゃんとCOCOちゃんの圧倒的な演技力に押され気味で印象が薄かったです(笑)

この映画のMVP、COCOちゃん。ホントに殺意が湧く、怖くて体が寒くなるくらいの圧倒的な演技力。鑑賞中は「このクソガキ!可愛くないし、いい加減にしろ!」ってマジで思ってました。COCOちゃんごめんなさい。でもそれくらい圧倒的でした。全力で拍手を送ります。

山田杏奈ちゃんはやっぱり落ち着いた感じが似合いますね~。出演してるの知らなかったので良かったです。

水石くん出てましたね~。特撮勢としては嬉しい。今はキラメイブルーか。やっぱ牙狼ファンとしてはやっぱクロウ。応援してます。

最後に、胸糞悪いと言えば去年の長澤さん主演の「mother」よりは胸糞悪くもイライラもしません。そちらは胸糞悪いし、イライラするし、観て後悔はしましたが、それと同じくらい心に来るようなものがあったんですよね~。ものすごい感情移入してましたし、映画の中に入り込んでました。この映画にはそれが無かったです。そこが個人的低評価の理由です。