の子蛙

哀愁しんでれらのの子蛙のレビュー・感想・評価

哀愁しんでれら(2021年製作の映画)
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やばい。公開当初に太鳳ちゃんが何回も出演を断ったのは知ってたけど、そんなこと1ミリも思わせない完璧な演技だった。

最高に幸せな時の表情も、ゆっくり壊れていく感じも壊れてしまった後もずっと人間味がちゃんとある。本当に凄い。緊張感を出す音も多々あって目が離せなかった。

本当に監督は太鳳ちゃんしかいないと思ったんだろうなと思う。美人だけど庶民的な要素も高貴な要素も持つ、顔から性格の良さが感じられるような人が壊れる姿を、観客は求めているんだ、と主張されたような気がした。

田中圭は、勉学的には頭は良いが娘を考える時の頭の悪い一途感がぴったり過ぎた。

「あの時出会わなければよかった。」というよくある展開が無くて最高だった。現実味が凄くて、自分が離婚したら両親などに迷惑がかかったりすることを考えて苦しんで自殺したくなったり、将来自分にも有り得る話だと思うし、実際にも多くあると思うし、母親という括りだけでは無い複雑な苦しさを感じさせられた。

娘役の女の子は普通にムカつくし、最高だった笑
殴りたくなるのも凄く分かる。

そうやって観客を共感させるのが上手い映画だと思った。
だから最後も実際にあったら恐ろしすぎることだけど、何故かスッキリした自分が少し怖い。太鳳ちゃん本当に凄い😭
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