♪アオッテンジャネェ♪アオッテンジャネェ（ダダンダンダダンのリズム）
サイコスリラーでもあり、
交通安全啓発ビデオでもあり、
風刺の効いた社会派ドラマでもあり、
ラッセル・クロウをモンスター役に据えたモンスターパニック映画でもある。
邦題に反して煽り運転は少しだけ。
サイコなシーンやカーチェイスシーンはたっぷり。
周囲の人がドンドン犠牲になります。巨漢と化したラッセル・クロウ、素直に怖いです。そのくせ笑顔はチャーミングなのが憎い！
そしてレイチェル、意外にも運転が上手い。
悠長にクラクションなんて鳴らしてないで、なりふり構わず学校めがけて爆走してればこんなことにならなかったな…と思う。法には反することになりそうだけど。
これだけの大事件が起きながらも、ラストは交通安全啓発ビデオ（もしくは道徳の授業で見るビデオ）風味でほのぼのハッピーエンドと化してるのは面白い。
とはいえ、みんなが余裕の無い現代社会、その中で追い詰められた人同士がギスギスし合ってるのは確か。
その結果、誰が「男」側になってもレイチェル側になってもおかしくないというのは理解できた。
このラストを見て、笑う一方で「心にゆとりを持って運転しよう。」「運転以外でも、周りの人に優しくしよう。」としんみり思っている自分もいたわけで、
自分はこの作品の真の目的である「道徳」の啓発にまんまとハメられてしまったのかもしれません。
