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BECKY ベッキーのpolinkyのネタバレレビュー・内容・結末

BECKY ベッキー(2020年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

スーパーガールの復讐ショー?やたらグロいので何回も声上げてしまった。目玉のシーンはダントツでキツかったけど、ただ確か向こうのカートゥーンでは頻繁に目玉や歯が落ちたりするので、実はただのギャグシーンだったのではと今となっては思っている。家族ほとんど失ってしまったベッキーが「全員ぶち殺してやる」と決意を新たにする表情は見事。

あまりに惨いのでだんだんどちらに感情移入していいのか分からなくなってしまった。ベッキーがやられる時もあるが、意外と決定的なシーンは細かく描写されてなくて、顔面殴られるところなんかはカメラアングルで誤魔化されている。ので、単純に痛そうな目に遭ってる敵サイドに同情しがちなのかもしれない。あと男の子は一切ケガをしていないので、結構極端な子ども至上主義思想が見られる。
ベッキーが白人の13歳にしてはだいぶ幼い感じがするが、そこもキーポイントだったのかな。制作側が、子ども特有の嗜虐性みたいなのを崇めているというか、ちょっと憧れているような感じすらした。もしかするとこの映画は子どもたちへの歪んだラブレターなのかも。男の子が言動が幼すぎる割に静かで、ザ・無垢という風に描かれていたのもあり、そう考えると腑に落ちる。

鍵は何のためのものなのか不明だが、個人的には、これは多分「ゴドーを待ちながら」のゴドーと同じで、そこに何の意味もない仕掛けだけのものだったとするのが一番納得できる。まあ運良く続編が作れた際の布石にもなって、一石二鳥だねってところか。
でも次は犬殺すな。
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