“色“という情報を取り除くことで、作品のテーマが際立ってくる。
個人的にはカラー版を鑑賞してからの、モノクロ版をオススメします。
(以下、内容に触れるところあり)
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モノクロにすることで何が際立つかというと、やはり「格差」と「スメル」。
『パラサイト』は「格差」を視覚的に“高低“で表現していますが、モノクロにすることによって映像そのものが「格差」を表現しているように感じました。
半地下と地下のシーンではより一層貧困感を増し、高級住宅では、余裕を持った佇まいを感じました。
そして「スメル」。
なぜか臭いが漂ってくるようなそんな感覚。
(4DXを除く)映画は五感のうち、視感と聴感で楽しむ芸術ですが、色を排除することによって、そこに嗅覚が付加された感覚でした。
あとはモノクロ関係ないですが、面白い作品は時間の感覚も忘れさせますね。
再鑑賞ですが、改めてそう感じました。
2020-114-041