9か月のヘンダーソンのレビュー・感想・評価

こういうホームコメディの素晴らしいのは、メッセージ性を無理やり押し付けるのではなく、寄り添うように響かせてくれる部分にあると思う。
この作品もそう。ここまで真正面から子供を生むというイベントをしっかり扱った映画はないのでは。何しろ題名が『９ヶ月』だし。親になることへの不安、家族を持つことの責任、なにより子供が生まれてくる尊さ。
勿論、映画としての粗さはある。でもヒューグラントがお腹の中で動く子供を初めて見て涙ぐむシーンは何にも変え難い感動がある。