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#生きているのうのネタバレレビュー・内容・結末

#生きている(2020年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

#生きている ゾンビの特性
・噛まれることによってのみ感染する
・噛まれてすぐには発症せず数十分間の潜伏期間がある(つらい!他人の感染を見分けられないし自分は噛まれたら即意識失いたい!)
・生前の習慣をトレースする(大好き設定!だが作中ではっきり描写してるシーンを見つけられなかった

引きこもりゲーマーの男性がゾンビパンデミックに巻き込まれ、生き残るため奮闘する話。ゴリゴリ戦闘するというよりは、臆病者なりに非常事態の中孤独に自分と戦う。米映画のように銃もなく、水道は止まり食糧は尽き、SNSで救助要請と実際パンデミックが起こったらこうなるよな、というリアルさが良い

①隣人ゾンビ
序盤で隣人が豹変するシーンがとても好。自分は感染していないと信じたいのに徐々に呂律が回らなくなり言うことも支離滅裂になる、あの感じが良かったです。映像を加工して普通の人間にはできない動きににしているのも不気味でよかった〜

②圧倒的孤独と絶望感
ゴリゴリの戦闘よりも、手持ちの道具をどう工夫して活用しサバイブするか。そして、日に日に減る食料・部屋の外はゾンビだらけ・大型集合住宅の上層階で孤立・・と手も足も出ない状況の中、孤独と自分の限界と戦うユアインを見て応援したくなる

③臆病で間抜けなキャラクター・コメディー要素
シリアスとコメディーの比率が絶妙。全く緊張感のないシーンの面白要素は寒く感じるのに対して、この映画の息を飲むような緊迫感と主人公の間抜けさの緩急で笑える。ユアインのコロコロ変わる表情が可愛い・・喜怒哀楽丸出し・・

アメリカゾンビ映画のように突飛な設定や妙に戦闘力の高いキャラクターも存在せず、銃もなくヒーローもいない、信用できるのはただ自分だけ・・という現代に即したリアルさが良かった。しかし主人公が実況者であるという設定やタイトルのハッシュタグから予想していたほど

SNSを活用したサバイバルや実況者ならではのイベントがなかった印象。そういう要素を期待していたので少し残念だった・・ポスターにあるベランダから身を乗り出して自撮り棒を握っているシーン、実況者のプライドをかけた捨て身の行動なのかと思ったら全然実況関係なくてマロた
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