このレビューはネタバレを含みます
観てよかったとしか言いようがない。
悲しく、痛い…ひとりぼっちになった賢治の悲しみや淋しさを受け止めてくれたのが柴咲組の頭だった…言うところから始まる。
本当の家族とは分ちあえず…
初めて信じられる場所、家族を見つける。
誰よりも拾ってくれた頭と家族(組)を愛し、
腐らず義理と人情を重んじて生きていく姿が描かれている。
ヤクザとして生きる。そうならなければならなかった運命と、そうなってしまった運命と向き合う姿。
流れ変化していく世間との焦燥感。
信じていた人間からの裏切りや、堕ちていく
者達の姿を横目に…それでも周りの愛する人の為に不器用ながらに信念を持って生きていく賢治の人柄にぐっときました。
悲しい結末なのか、これは救われたのか…私はラストに安堵しましたが本当にラストの1カットまで見逃せない。
暴力的な強さではなく人間としての強さがあったからこそ、その人の記憶に残る人生を送れたんだと感じた作品でした。形のちがう愛の話だったと思った。
