これぞ邦画、という新たな名作。
下の方はややネタバレ気味の感想なのでご注意を。
綾野剛はほんと、影のあるヤクザ者をやらせたら日本一の俳優だなと改めて実感。
個人的に本作は『日本で一番悪い奴ら』を塗り替えて歴代綾野剛で1位。
舘ひろしの『親父』も流石の演技でした。
ただの地方ヤクザの組長ではない。他に出来ることも行くところもない子供達のため、よるべとなるべくそこに立ち続ける家族の大黒柱。
この親不孝もんが、、!と言って、殴られても仕方の無いケン坊を強く抱きしめるところで思わず目から汗が。。
しかしそんな絆も、義理も人情も、家族も、時代の波に飲み込まれ、形を変えていってしまう様が描かれている。
『家族』を求める男の切なく痛々しい姿が最高に胸に刺さる映画でした。