このレビューはネタバレを含みます
★4 父が覚せい剤で他界。天涯孤独になり自暴自棄の賢治は、暴力団の組長、柴咲に拾ってもらい、父子の契りを交わす。
組同士のいざこざが起き、柴咲を守るため、組を守るため、部下の仇を打つべく賢治は乗り込むが、柴咲組のNo.2が賢治より先に相手を殺してしまう。組の今後を考え罪をかぶり14年の刑務所生活を送る賢治。
14年後、出所した賢治は組の惨状を目の当たりにする。そして、実は刑務所に入る前に好意を寄せていた女性に、賢治との子が生まれていたことがわかる。子どもがいると分かった賢治は、まっとうな生活をしようと組長のすすめもあって組を抜ける。しかし、組を抜けてからもヤクザであった賢治には暗い影が付きまとう。
頼る人がいないときに賢治に優しくしてくれたのが組長。しかし、14年がたって刑務所を出た賢治は浦島太郎状態。ヤクザで生活していくには厳しい時代。ヤクザを辞めても世の中はヤクザに優しくない。家族を持って幸せになれるかもと思った矢先、子供の学校や職場でヤクザという噂が広まり、家族が窮地に立たされる。組長も病気で亡くなり、すべてを失った賢治の最後は…。
切なすぎるので、精神状態に余裕があるときに見たい映画。
舘ひろしのカッコよさと肝の据わった貫禄が素晴らしかった。
