KenzOasis

太陽がいっぱいのKenzOasisのレビュー・感想・評価

太陽がいっぱい(1960年製作の映画)
4.5
「最高だ、最高の気分だ」

帰ってこいと言う親を無視してイタリアで遊び呆けているフィリップ。5000ドルと引き換えに、連れ帰るように頼まれたトムは行動を共にしながら説得を試みている。フィリップは口では帰ると言うが、実はマルジュという美女と結婚してのらりくらりとしようとしていて、帰る意思はない。徐々にトムを疎ましく思いはじめ邪険に扱うが、そんな彼にトムは「すべて奪う」と言い放つ。

タイトルからは想像もつかないサスペンスもの。ずっと観たかった作品で、10時の映画祭で観れて嬉しかったです。

これぞ名作。イタリアという国、そしてアラン・ドロンの美しさたるや、絵になってないシーンがなかった…
途中から、完全犯罪を成し遂げろとさえ思えてくるから不思議。

トムの語った言葉はウソまみれでしたが、たったひとつだけ真実があったことがわかります。それこそが崩壊を導く、という展開になんとまあ見事な脚本かと思いました。
古い作品漁りたくなりました。
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