れもん

キングダム2 遥かなる大地へのれもんのネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

前作を観た時から、続編が出たら絶対に映画館で観ると決めていた作品。
このスケールの作品は、自宅のテレビで観るより映画館のスクリーンで観てこそ。
観終わった後、超久々にパンフレットを購入したくらい、良かった。
私も天下の大将軍になりたい!

前作では主人公・信を演じる山﨑賢人より漂と嬴政を演じる吉沢亮のほうが目立っていた印象だったけど、今作の吉沢亮は河了貂を演じる橋本環奈と共に王宮で待機しているシーンがほとんどであまり出番は無い。
今作を引っ張っていたのは、山﨑賢人と今作から登場の羌瘣を演じる清野菜名である。
この二人の演技とアクションは本当に良かったし、信と羌瘣がお互いの過去を話すシーンは自然と涙が出た。

また、尾平を演じる岡山天音、尾到を演じる三浦貴大、澤圭を演じる濱津隆之の存在は今作の癒しで、この伍の仲間たちには愛着が湧いてしまったからこの先誰にも死んでほしくない。笑
中でも岡山天音が結構目立っていて、パンフレットで本人も語っていたようにこれまであまりメジャーな大作に出演するタイプの俳優ではなかったけど、これを機にもっと知名度が上がったらいいなと思った。

ちなみに、『キングダム』シリーズに出てくる兄弟や姉妹は何故か演じる俳優や女優の年齢は逆ということが多くて、前作だと嬴政の吉沢亮が1994年生まれで成蟜の本郷奏多が1990年生まれ、今作だと尾平の岡山天音が1994年生まれで尾到の三浦貴大が1985年生まれ、羌象の山本千尋が1996年生まれで羌瘣の清野菜名が1994年生まれ。
9歳差の岡山天音と三浦貴大に関しては若干無理があったのは否めない。笑

沛浪を演じる真壁刀義は、いつものように首に鎖を巻きつけていなくても荒々しいオーラが出ていて、さすがプロレスラー。
意外と演技も自然で芸達者。

そして、個人的に今作で一番お気に入りのキャラクターになったのは、縛虎申。
登場早々部下を斬りつける悪役ムーブで、最初は好きになれるキャラクターではないと思っていたけど、待機を命じられ続けて歯痒そうな様子、特攻の指示が出た途端に敵将を狙いに行く判断力、多数の犠牲に対して敬意を払った発言、複数の矢が突き刺さり胸を斬られても諦めずに敵将を討ち取る執念深さ、信に勇猛と無謀は違うと説く姿を観て、最終的には大好きなキャラクターになっていた。
こういう一見クレイジーだけど実は信念があるキャラクターって良い。
そんな縛虎申を演じたのは渋川清彦。
前作で左慈を演じた坂口拓といい、『キングダム』シリーズはこういう渋めの俳優を渋めのキャラクターにキャスティングするセンスやバランス感覚が素晴らしいと思う。

王騎を演じる大沢たかお、呂不韋を演じる佐藤浩市の圧倒的な存在感も良かった。
2023年に公開されるらしい続編ではこの二人が更に活躍しそうなのでとても楽しみ。

個人的には、『キングダム』シリーズは長く続くシリーズになってほしいと思っている。
どれだけダサいと言われても頑なに変えないあのワイプでの場面転換は『スター・ウォーズ』シリーズのオマージュらしいので、佐藤信介監督もきっと長く続くシリーズにしたいと思っているはず!と期待。

とりあえず今は2023年が待ち遠しい。

↓『キングダム』
https://filmarks.com/movies/79926/reviews/65806938

【2022.08.10.鑑賞】
【2022.08.11.レビュー編集】
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