原作漫画が史実を基に絶妙に且つ大胆に脚色を施しエンターテインメントとして成り立ちすぎているものを更に実写化という形で脚色し2時間程度のパッケージの中で前後関係を知らぬ者や原作未読の視聴者にまで伝わる内容に書き換え、その上で原作ファンを納得させなければいけないという、その道程の長さたるや信が大将軍を目指すその過程とまさに同義な程にハードルやプレッシャーが立ちはだかっている中で、堂々たる形で前作に続きこの第二弾も作品として成立しているのは流石の一言。
おそらく国内統一までは描きたいと思ってるだろうと踏んで7作くらいで一旦一つの終着を迎えると予想される長き道のり。そう考えるとまだたったの2作。前作同様に次回作に心躍る演出もふんだんに散りばめられ、邦画界の中心人物は全員出てくるんじゃないかと思うほどに続々と顔を連ねる俳優陣の高再現度コスプレも楽しみの一つ。
戦のシーンは清野菜々も山崎賢人もアクションシーンとしては流石なのだが、やはり原作ほどの機微や詳細は語られずなので、原作を読んでから映画を観る方がベター。
