ナツミオ

亡国のイージスのナツミオのレビュー・感想・評価

亡国のイージス(2005年製作の映画)
3.5
WOWOW鑑賞
公開時ロードショー鑑賞

『よく見ろ日本人、これが戦争だ!』

福井晴敏原作の国防問題を取り上げた軍事サスペンス
原作は、2000年に日本推理作家協会賞、日本冒険小説協会大賞、大藪春彦賞を受賞。

2005年日本作品
監督 阪本順治
出演 真田広之 勝地涼 寺尾聰 中井貴一 佐藤浩市 チェ・ミンソ

海上自衛隊のイージス艦いそかぜ
が、叛乱により某国工作員(原作では、北朝鮮)ホ・ヨンファ達に制圧される。
針路を東京湾へ向け、保有する大量破壊兵器「GUSOH(グソー)』の標準を東京へ向ける。
乗組員達は退艦させられる中、いそかぜの先任伍長、仙石(真田広之)は密かに戻り、防衛庁の特殊工作員、如月(勝地)と2人での戦いを開始する・・・

なかなか面白い作品でした。
骨太の原作からは、変更点があり、イージス艦いそかぜの宮津艦長が宮津副長(寺尾聰)へ。
防衛庁の意向で変更。
また、原作では北朝鮮として描かれる工作員ホ・ヨンファは某国とされている。

某国工作員ホ・ヨンファに中井貴一、防衛庁情報局DAISの内事本部長渥美に佐藤浩市。

中井貴一が非情な工作員を演じている。
原作での宮津艦長や如月の人物描写が深細かく描かれているが、本作では割愛されており、宮津艦長の行動の理由が薄い感がある。

しかし永らくタブー視されていた専守防衛の自衛隊や平和ぼけした私たちが考えたいテーマを扱った作品。
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