ナツミオ

ミセス・ダウトのナツミオのレビュー・感想・評価

ミセス・ダウト(1993年製作の映画)
4.2
NHK-BSシネマ録画鑑賞

 女装ハートフル・コメディ作品

名優ロビン・ウィリアムスが家政婦に変身するハートフル、ファミリー・コメディー。
過去鑑賞も久し振りに観たかった作品をBSシネマでやってくれた♪♪♪

離婚したパパが自分の子どもたちと会おうと女装し、家政婦の“ミセス・ダウトファイア”に変身するが…。
ロビン・ウィリアムズのひとり2役(?)が爆笑を誘う全米大ヒットコメディ!
アカデミーメーキャップ賞を受賞した特殊メークも話題になった。

・ロビンの芸達者振りにも要注目‼️
オープニングではアニメの声優として、アドリブ満載の吹替が楽しい♪♪

・お馴染みのマシンガン・トークや形態模写も楽しみながら、親子の絆や夫婦の在り方なども考えさせられ、笑いあり、涙腺も弛み爽やかな感動も♪♪♪

・最初に息子クリス(マシュー・ローレンス)の誕生日パーティで動物や音楽の破茶滅茶振りは、
妻ミランダ(サリー・フィールド)で無くても逆鱗に触れる⁈

・ダニエルが息子クリスに…
 “君は悪くない”
というセリフに『グッド・ウィル・ハンティング旅立ち』のショーンとウィルの胸熱シーンを思い出す…

・ダニエルが家政婦ミセス・ダウトファイアに変身していく迄に、映画界のメイクアップ・アーティストの兄フランク(ハーヴェイ・フィアスティン)による手の込んだメイクアップは見もの♪♪
そして試行錯誤の色々な女装姿も楽しいが、フランクのオネエ系キャラは笑う〜♪♪
 ”ダウトファイアは母親にソックリ“

・ミランダの元恋人で急接近するセレブ、スチュワート(スチュ)・ダンマイア役にピアース・ブロスナン。
色男だが思ったより嫌味のない役柄。
唐辛子アレルギーのシーンは可哀想…

・バスの運転手もダウトファイアに気がありそう⁈で展開を予想したが、どうやらこちらもカットされた模様。

・実際、この変身には4時間かかったそうで、8枚のパーツに分かれているそうだが、劇中では後半の早替わりシーンの為、変身マスクは1枚で描かれている。

レストランでの早替わりシーンはスコッチ飲み過ぎもあって、目が回る展開⁈

・夫婦の隙間風、すれ違い、意見や考え方の相違は、どの家庭でもあるあるだが、夫ダニエルが子供たち3人を生まれた時から、ずっと愛し続け、子供たちもそんなパパを愛している。それが離婚を境に父子が引き裂かれるのは胸が詰まる。

・TVの子供向け番組でミセス・ダウトファイアとして人気に火がつくダニエル。
番組内で子供の視聴者からの手紙と受け答えも彼の境遇と被り涙腺を刺激する。

・終盤の裁判所でのダニエルが弁護士を付けずに想いを語るシーンは沁みる。
あっさり大団円にならないラストも現実的だが、未来に希望をつなぐところも爽やかなラスト。



受賞歴
・第66回(1993)アカデミー賞
メイクアップ賞「グレッグ・キャノン、ヴェ・ニール、ヨランダ・タッシング」

・第51回(1993)ゴールデン・グローブ賞
作品賞(ミュージカル/コメディ部門)「クリス・コロンバス」・主演男優賞(ミュージカル/コメディ部門)「ロビン・ウィリアムズ」

原題 『Mrs.Doubtfire』

1993年米作品126分
監督 クリス・コロンバス
製作 ロビン・ウィリアムズ マーシャ・ガーセス・ウィリアムズ マーク・ラドクリフ
脚本 レスリー・ディクソン ランディ・メイエム・シンガー
原作 アン・ファイン 『マダム・ダウトファイア』
撮影 ドナルド・マカルパイン
音楽 ハワード・ショア
主題歌 エアロスミス「DUDE」
特殊メイク グレッグ・キャノン
出演 ロビン・ウィリアムズ サリー・フィールド ピアース・ブロスナン マシュー・ローレンス リサ・ジャクブ マーラ・ウィルソン ハーヴェイ・ファイアスタイン

日本語字幕 伊原奈津子

(WOWOW番組内容より)
サンフランシスコ。
売れない俳優ダニエル(ウィリアムズ)は3人の子どもを愛するが、妻ミランダ(フィールド)は収入があまりない夫に愛想を尽かし、彼と離婚することに。
かわいい子ども3人と会うことに固執するダニエルは一計を案じ、映画業界の特殊メイク職人である兄の力を借り、ダウトファイヤー夫人という家政婦に変装。ミランダは夫人の正体がダニエルと気付かぬまま、彼女(?)を自宅の家政婦に雇うが、ダニエルは慣れない家政婦の仕事に悪戦苦闘する。

(WOWOW解説より)
奇想天外なアイデアに加え、ウィリアムズの熱演が大ウケし、全米で大ヒットした佳作。
笑いの中にも現代の家族像を見つめた、ハートウオーミングコメディ。「ホーム・アローン」や「ハリー・ポッター」シリーズ第1・2作のクリス・コロンバス監督が家族というテーマに取り組み、またも“ホーム”ランを快打。ウィリアムズはオスカー受賞のメイクアップに力を借りつつ、いつものなりきりぶりで“ダウトおばさん”に変身。共演は「フォレスト・ガンプ 一期一会」のサリー・フィールド、5代目007男優のピアース・ブロスナン。


【忘備録】ネタバレあり
(登場人物)
・ダニエル・ヒラード / ミセス・ダウトファイア Danie lHillard Mrs.Doubtfire
-(演) ロビン・ウィリアムズ
本作の主人公で3人の子供に愛される父親。
俳優・声優として働いており、演技の実力は確かなものの、自分の信念を曲げない頑固な性格が災いして一度周囲と意見がぶつかり合うとすぐ仕事を投げてしまい、まともな仕事が出来た試しが無い。
根明でポジティブに物事を考える傾向があり、子供に対する愛情と責任感は強い。

・ミランダ・ヒラード Miranda Hillard
-(演)サリー・フィールド
ダニエルの妻でインテリアデザイナー。
仕事に関しては相当なやり手だがそれゆえにダニエルから「仕事人間」と揶揄され、彼とは反対に何事も深刻に真剣に考える「息を抜けない」性格な上、仕事が多忙なためヒステリックになりがちである。
ダニエルとは結婚当初は仲が良かったが失業してだらしない生活を続ける夫にとうとう堪忍袋の緒が切れ、離婚の意思を告げる。

・スチュワート・ダンマイア Stu
-(演)ピアース・ブロスナン
やり手のビジネスマン。
ニックネームはスチュー。
ミランダの大学時代の恋人。
仕事でミランダと再会し再び付き合い始める。

・フランク・ヒラード Frank
-(演)ハーヴェイ・フィアスティン
ダニエルの兄。
映画業界のメイキャップアーティスト。
典型的なお姉系であり、ダニエルが女装する際、とても喜んでいた。

・ジョナサン・ランディ社長 Mr.Lundy
-(演)ロバート・プロスキー
ダニエルがフィルムの発送係として雇われることになった放送局の社長。
長年放送している子供番組の視聴率が低いことに悩んでいる。

・グロリア・チェイニー Gloria
-(演)ポリー・ホリディ
ヒラード家の隣人。
ダニエルとは犬猿の仲で、派手な誕生パーティのことでミランダに苦情をだして離婚の原因を作る。

・リディア・ヒラード Lydia
-(演)リサ・ジャクブ
ダニエルの娘。長女。
しっかり者で、父親のダニエルの事を心配しながら、離婚を告げたミランダを憎んでいた。

・クリストファー(クリス)・ヒラード Chris
-(演)マシュー・ローレンス
ダニエルの息子。サッカーが好き。
勉強嫌いで成績が悪い事をミランダから心配されている。

・ナタリー・ヒラード Natalie
-(演)マラ・ウィルソン
ダニエルの娘。次女。
『スチュアート・リトル』の絵本が好きで、寝る前にダニエルに読んでもらうことを楽しみにしている。

・ミセス・セルナー
-(演) アン・ヘイニー
ダニエルが親権を得るために、国選で生活環境をチェックするために派遣された家庭訪問員。

・バスの運転手
ミセスダウトが帰宅の際に利用する路線バスの運転手。

・会員制プールのバーテン
スチューが一家を招いたプールのバーテン。
ロビン・ウィリアムズの実兄、ロバート・ウィリアムズが演じている。
ナツミオ

ナツミオ