亡国のイージスの作品情報・感想・評価

『亡国のイージス』に投稿された感想・評価

Yuto

Yutoの感想・評価

1.9
福井晴敏の同名小説が原作(読了)


亡国に仇なす防人たち

国家としての在りようを、矜持をも見失った日本に対し【神の楯】が牙を剥くーー


まず、原作小説は大変面白いです。映画は観なくてもいいから、とりあえず原作は強くオススメします。

では映画の何がダメなのか。安っぽいCG?ショボいアクション?

否。それは一言に、ヒューマンドラマの希薄さに尽きる。壮大なプロットに対してストーリーがあまりにも弱いと感じます。

私見ですが、『亡国のイージス』という作品は、テクノスリラーを象ったヒューマンドラマです。

無論原作の内容すべてを映像化するなど不可能ですし、その必要もありませんが、海上自衛官の叛逆という大それたものを描くにあたって、キャラクターの人間像や動機といったものは多少時間をかけてでももっと克明に描写すべきだと思います。主要キャストの演技は良かったのに、とても勿体ないです。

物語で何を描くにせよ、それを動かすのはキャラクターたちです。キャラクターが弱いと視聴者の気持ちは映画から離れてしまいます。

本作のテーマは中々深いものですが、映画を通してそれがどれほど伝わったでしょう。原作未読の人ならすぐ忘れると思います。

中井貴一の不気味な存在感は良かったかな。

2022年102本目
くーた

くーたの感想・評価

2.9
2005年の軍事サスペンス。福井晴敏の小説(1999)を原作としている。東京湾沖で訓練航海中だったイージス艦いそかぜを、副長の宮津(寺尾聰)と某国対日工作員ホ・ヨンファ(中井貴一)が共謀して乗っ取り、ミサイルの照準を東京に合わせる。政府は米軍の特殊焼夷弾でいそかぜを攻撃しようとする。いそかぜ先任伍長に真田広之、首相に原田芳雄。防衛省情報局(架空)内事本部長役に佐藤浩市。
冒頭の産経新聞クレジットから言いたいことは推して知るべしで、それに異論はない。作品自体は豪華キャストでハリウッド的。半面、荒唐無稽でリアリティーさは欠いており、展開がゆっくりなので冗長さは否めない。「時間かかるのか?今日中に選挙区に戻らなきゃいけないのに」(首相)。最後は手旗信号。
いそかぜは、はたかぜ型護衛艦で実際には計画が中止された3番艦という設定。いそかぜの名の軍艦は大日本帝国海軍の磯風型駆逐艦磯風、陽炎型駆逐艦磯風に続き3代目。劇中のいそかぜは、海自こんごう型護衛艦の3番艦であるDDG-175 護衛艦みょうこうが用いられている。静岡県相良町の浜辺に三億円かけてイージス艦のセットも製作。
本作の企画が1999年、防衛庁に持ち込まれた際「現職の海自艦長(本作は副長に変更)が叛乱を起し、最新鋭護衛艦を乗っ取り、政府を脅迫する内容に一切協力はできない」と強く拒否された。
2度目の協力要請では、原作を3回読んだという当時の石破茂長官が事務方に再考を促すなどして、防衛庁の協力が実現した。石破氏は後日のインタビューで「広報課長が『自衛隊に撮影協力の依頼があったので断りました』と言うので、あぜんとしましたよ」と回顧。課長は原作を読んでおらず「不名誉な映画に我々が協力することなんてできません」と説明したという。石破氏は「危機が起きた時に日本がこうなってしまうということが、実に精緻に書かれている。書籍の帯には「よく見ろ日本人、これが戦争だ」(劇中ではヨンファのセリフ)と書いてある。まさに、その通りだと思いましたよ」と語っている。
Fisherman

Fishermanの感想・評価

3.1
小説では面白かったんだけどなぁ。映画になるとチープ。真田広之以下それなりの役者揃えてるのに何故か臨場感がない。
ザコキャラは1発で死ぬけど、メインキャラは何発喰らっても死なないあるあるに加え、90秒前に映像が繋がり手旗で危機回避の都合の良さ、冷めるわ〜。

でも、本質は自衛隊のあり方への警鐘であり「撃たれない限り撃てない」はイージス=盾ではなく、標的に過ぎない。台湾有事に際し日本を守れるのか心配。
TAKUMIN

TAKUMINの感想・評価

3.7
過去鑑賞で
あまり覚えてはいないのだけど
理不尽な感じだったかな…
また観てみたいけど

真田広之がかっこよかったです
DamKeeper

DamKeeperの感想・評価

1.0
福井晴敏のポリティカルってどう思う?
中学生が読むマンガレベルだと思いますよ。
原作を読んでいないのだが、おそらく原作は相当な長編で、映画ではかなり端折られているのでは?と感じた。
主要人物の背景や、人間関係など、想像できないことはないが、もう少し丁寧に描写して欲しかった。それには映画の尺が足りないというなら、前編・後編にして丁寧に描くか、あるいは思い切って省略して再編成して別物にするか、割り切った方が良かったと思う。

真田広之演じる仙石伍長は、映画だからとはいえ、人間臭くてカッコ良過ぎる不死身のヒーローだ。そして、勝地涼が期待以上に良かった。

平和ボケしていると言われる日本も、究極の決断を迫られる非常事態にいつ遭遇するかわからない。その時、この国の為政者たちは、何を最優先に守ってくれるのだろう?と考えてしまった。
クロ

クロの感想・評価

2.4
原作を読んでいるととにかく不足している描写が目につく
膨大な原作を2時間帯ちょっとでまとめるなんて難しすぎるんだから省略するたころは省略していいと思うんだけどな
原作を読んでいないので、何ともいえませんが、想像するに、原作では、各登場人物のサイドストーリーが描かれていて、「いそかぜ」内で取る行動の礎となっていると思われるのですが、 各登場人物のサイドストーリーを映画で強引にかつ中途半端に挿入するあまり、ストーリー展開がぶつ切りになっている印象を受けました。それでいて、人間ドラマに仕立てようとしていると思われる意図が感じられる割には、2時間ちょっとの間で個性が立っている登場人物ととそうでない登場人物がいるために、ストーリーに深みがないように思いました。

そのせいか、もうすぐ東京壊滅という切羽詰った状況の割には、不思議と緊迫感が沸かないのです。洋画ではこのような危機を描いた映画では必ず緊迫感を感じるのですが・・・。
映像より人間のコミュニケーションで「危機」を表現しようとしたからかもしれません。
製作側が自衛隊から全面協力が得られた時点で「おなかいっぱい」になってしまったかもしれませんね。
原作にあるのかないのかもわかりませんが、イージス艦が「敵」に渡ってしまったときの凄さ(イージス艦の防衛力)をきちんとした映像で伝えればよかったのかもしれません。

フォローするのであれば、おそらく、この原作を映画で描くには2時間ちょっとでは足りなくて、3時間程度あれば、少しは形にはなるのでしょう。ただ、3時間という上映時間は興行的な絡みも出てくるので不可能なのかもしれませんが。
桐原

桐原の感想・評価

3.5
真田さんの仙石伍長はカッコいい!!
でも話としては全体的に説明不足で原作を知らないので、キャラクターの行動原理や背景がよく分からないところが多かった。尺も足りてない印象です。関係各位から気合が入ってる映画なのは伝わってくるだけに残念!
まあ、海上自衛隊のカッコいい真田さんが見れたのでOKです。
Addie

Addieの感想・評価

4.5
ボートで脱出を図りながらも、持ち場であるイージス艦に自ら戻り、正体不明の如月行と合流する仙石先任伍長。

「まだわからないのか!」
悲しい生い立ちの彼は敬語のひとつも使えない。
そんな彼を極限状態の中でイナしていくオトナな真田広之。
カッコ良すぎでしょ。
勝地涼もハマり役。

平和ボケした日本と、対極にある国、
エリートと叩き上げ、
親と子…
原作も読みたいが、ぶ厚過ぎて積んである。
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