ナツミオ

愛情物語のナツミオのレビュー・感想・評価

愛情物語(1956年製作の映画)
3.8
NHK-BSシネマ録画鑑賞

本作のピアノ曲、カーメン・キャバレロ演奏の曲は超有名♪♪♪
映画は未見だったのはこの邦題で昔は観なかったラブロマンスだと思っていた。
原題は、実在の主人公名の半生を描く人間ドラマ。良かった〜〜♪♪♪

ピアノ演奏シーンが多くミュージカル映画としても楽しめる。

タイロン・パワー主演、人気ピアニスト、エディ・デューチンの生涯を描く感動の伝記ドラマ。
主題曲「トゥ・ラブ・アゲイン」はあまりにも有名。共演はキム・ノヴァク。

・第29回アカデミー賞4部門ノミネート
原案賞 - レオ・カッチャー
撮影賞(カラー部門) - ハリー・ストラドリング
ミュージカル映画音楽賞 - モリス・ストロフ、ジョージ・ダニング
録音賞 - ジョン・P・リヴァダリー

原題 『The Eddy Duchin Story』

1956年米作品
監督 ジョージ・シドニー
原作 レオ・カッチャー
脚本 サミュエル・テイラー
音楽 ジョージ・ダニング モリス・ストロフ(指揮)
ピアノ演奏 カーメン・キャバレロ
出演 タイロン・パワー キム・ノヴァク ジェームズ・ホイットモア ビクトリア・ショー 

日本語字幕 柴田香代子

(NHK番組内容より)
音楽家を志しニューヨークにやって来たエディ(パワー)は、名家の令嬢マージョリー(ノヴァク)と出会い、彼女の後押しもあってピアニストとして成功をおさめる。
2人は恋に落ち、結婚、幸福な日々を送るが……。
甘美な演奏で人気を博したピアニスト、エディ・デューチンをタイロン・パワーが演じる感動の伝記ドラマ。
ショパンの夜想曲をアレンジし、大ヒットとなった主題曲「トゥ・ラブ・アゲイン」はじめ、カーメン・キャバレロのピアノ演奏も魅力的。

1930年から20年間にわたり甘美な演奏で全米を風靡した音楽家エディ・デューチンを主人公とした伝記映画で、デューチンと親交のあったレオ・カッチャーが原作を執筆。

映画用にかなり脚色されたお涙頂戴の作品とも言われているそうだが、エディ・デューチンの生涯を描いた伝記ドラマとして、また彼の妻、息子周囲の人々を描く人間ドラマ、そして、ピアノ演奏曲も耳に残る音楽ドラマの名作。

主題曲はピアニストのカーメン・キャバレロがアレンジ・演奏したショパンの夜想曲(ノクターン)第2番が使用される。

本作は未見だったが、本作の音楽、「トゥ・ラブ・アゲイン」は聞き覚えある超有名曲🎵デューチンの影響を受けたと自ら語る彼のピアノ演奏も堪能♪♪

主演は、タイロン・パワー。
ハリウッド黄金時代を代表するスタア。
先日観た『長い灰色の線』や『情婦』で色々な顔を見せてくれたが、42歳で亡くなったエディ・デューチンを演じたパワーも本作の2年後、新作撮影中に44歳で急死したのも因縁めいている。
ピアノは実際彼が演奏しているが、録音はキャバレロ演奏のようです。

キム・ノヴァクに抱いていたミステリアスで妖艶なイメージ(ヒッチコックの『めまい』のマデリン役など)とは、違う一面が見られて嬉しい♪
デューチンの妻マージョリーを演じる。

チキータも魅力的
英国夫人の気質が表れていて、エディに息子との向き合い方をしっかり意見を言う。
演じたヴィクトリア・ショウも魅力的。
エディから不治の病を告げられるが愛を受け入れるシーンがイイ。
イギリス出身かと思ったらオーストラリアの方で、本作がアメリカ映画デビューだそう。

デューチンの一人息子ピーター役、レックス・トンプソンのピアノの腕前も素晴らしい。友人たちと即興のセッションは楽しいシーン🎵

そして、脇役で顔馴染み、楽団マネージャー、ルー役に名優ジェームズ・ホイットモア。数々の名作で見せる“いぶし銀”的存在感。

息子ピーターに不治の病を伝える公園でのシーンに胸が詰まる。

終盤、息子ピーターとのピアノ連弾からのラストの終わり方が余韻を残す。




【忘備録】ネタバレなし
(キャスト)
・エディ・デューチン Eddy_Duchin
- (演) タイロン・パワー

・マージョリー Marjorio_Oelrichs
- (演) キム・ノヴァク

・チキータ Chiquita
- (演) ヴィクトリア・ショウ

・ルー Lou_Sherwood
- (演) ジェームズ・ホイットモア

・ピーター・デューチン Peter_Duchin
- (演) レックス・トンプソン

・Leo_Reisman
- (演) ラリー・キーティング
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