まさ

あのこは貴族のまさのレビュー・感想・評価

あのこは貴族(2021年製作の映画)
4.0
想像を超えて面白かったです😊
先週の「ムービーウォッチマン」の前に観ようかどうか迷ったけど、冒険せずに宇多丸さんの講評の後に鑑賞しました😅

「上流階級」と、まあまあの「お家柄」と、その他一般の世界が微妙に混じり合いながら話しが進んでいきます。

たぶん殆どの方は「その他一般」に属しているのだと思いますが、映画の冒頭は見事に「上流階級」と「まあまあのお家柄」の日常を突き付けてきます!

キャストが最高で、役者陣が上手でした!
「上流階級」に高良健吾、まあまあの「お家柄」に門脇麦、「その他一般」に水原希子なのですが、各々がまぁ見事に演じています。そして、門脇麦には石橋静香、水原希子には山下リオという、素晴らしい友人(シスターフッド!)が存在してくれていることが、何とも映画に良い味付けをしてくれています。

そして「上流階級」の高良健吾演じる、慶應幼稚舎→東大大学院→弁護士という絵にかいたようなスーパーエリートですが、「上流階級」の「ムラ」ならではの何とも言えない背負った苦しみがあり考えさせられました。

僕がお気に入りだったのは、水原希子と山下リオの関係性。地方出身者が東京で生き抜くための、なんとも逞しいサバイバーとして描かれていますが、地方出身者にもそれなりの「ムラ」があり、それはそれで背負っているものがあります。

そして「あのこ」を演じた門脇麦の前半と後半の演技。素晴らしかったです。人によっては金持ち描写に不快感があるかもしれませんが、結構おすすめの作品でした。
まさ

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