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あのこは貴族のharuのレビュー・感想・評価

あのこは貴族(2021年製作の映画)
4.2
「型」と「殻」

簡単には変えられない型に囚われて生きる息苦しさと、
それを覆う分厚い殻、
これらから解放され、突き破り、自由に生きる事が、女性の場合より険しい道になっている社会

本作では生まれや立場の全く違う女性同士の友情が一つのきっかけとなり、信念を突き動かす様が希望を示す。
ラストの幸一郎が華子に向ける眼差しに心情の変化があって欲しいと切に願う。

他者と接することで自分の気持ちに正直になれる。それが丁寧に描かれていると思う。
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