haru

哀れなるものたちのharuのネタバレレビュー・内容・結末

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

控えめに言って最高

新生児の脳でいきなり大人社会に入り、知性を得て認知を高め、成長していく過程を見せることで、周囲の人間の哀れさ、一方で正気さを浮き彫りにする構図が見事。

糞夫が原因で自殺したところから始まるが、
生まれ変わって、
行動を起こし、人と出会い、会話し、本を読み、資本主義の闇を知り、夢を抱き、自立するなどと言った正気な人間になっていく過程を経ての
かつて夫だったアイツとの対峙シーン。
この後のシーンは誰もが納得の行く結果だと思う。なんと痛快なことか。

ラストシーンを見ると、冒頭シーンからの大逆転が起こっており、冒険活劇な要素もあり魅力的。
ベラが日の当たる場所で椅子に座って笑顔で本を読んでいる。これこそが重要だと思う。

エマ・ストーンの演技はとにかく凄いが、その他の役者も皆本当に上手い。
haru

haru