あのこは貴族のkのネタバレレビュー・内容・結末

人が背負う苦悩やしがらみのほとんどは生まれと育ちから来るのでは？
あらかじめレールに引かれた上で生きるのか、そうじゃないか。それすら自己意思で選択できない人たちのこととかを考えた。
最後らへんのみきのセリフで全員救われたり、終わりに向かっていく物語ではなかった点が素敵だなと思った。
一点思うのは女性の登場人物がみんなカッコよくて男性がヘンテコに見えるし、はっきりしすぎて滑稽な感じってシンゴジラ以降な気がする。
特に性自認の振り分けが多様になってきてる時代なのに「男性・女性」という分け方なことに監督から勇気と気骨精神と安野モヨコ的なパンク性を感じた。
あとフリスクを3個出ちゃった時の腑抜けたセリフと三輪車に乗ってサングラスかけたシーン、めちゃナイスです。ゆるめのユーモアも含めて岨手さんの作品もっと見なきゃと思いました。
最近、日本の俳優さんの演技のレベルがかなり高くなってる気がしてる。（私が見てなかっただけかも笑）門脇麦さんの顔で物語る演技が圧巻でした。若さによる無知は気品に含まれるんだなーとポテチをバリボリしながら見てました。