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タミー・フェイの瞳のHKのレビュー・感想・評価

タミー・フェイの瞳(2021年製作の映画)
3.0
ジェシカ・チャステインが『ゴッドファーザー』のドン・コルレオーネなみのメイクでほぼ別人。
顔の輪郭まで変わっててジャケ写見ても誰だかわかりませんね。

2022年のアカデミー賞主演女優賞(チャステイン)とメイクアップ&ヘアスタイリング賞の受賞はなるほど納得ですが、この年のアカデミーは『コーダ あいのうた』『パワー・オブ・ザ・ドッグ』『ドライヴ・マイ・カー』『デューン』など他の話題作やウィル・スミス事件などに埋もれて、私としてはこの映画の記憶はほぼ無しというのが正直なところ。

本作は1970~80年代のアメリカのクリスチャン向けTV番組の人気伝道師夫婦の実話。
このジムとタミーのベイカー夫妻はキリスト教を福音するTV伝道師として大成功を納め、タミーの独特なメイクと歌唱力も人気を博しますが、脱税などの不正疑惑やジムの性的暴行事件などが明るみに出て、大富豪なみの生活から一気に転落・・・

チャステインは前年に公開された同名のドキュメンタリー作品の映画化権を買い取り自ら製作・主演する力の入れよう。
見事に主演女優賞を獲ったのはさすがですが、私としてはどうもチャステインのなりきり演技の他に面白要素はなく、アカデミーのノミネートが上記2部門止まりというのも納得。

日本とアメリカは宗教観が違うし、宗教専門チャンネルの番組で信者から募金を集めることで莫大な金額が動くシステムにどうもピンと来ません。
私のセレクトが悪いのか、チャステインの主演作であまり面白いと思える作品に当たったことがなく本作も同様の結果でした。

タミーの夫ジム・ベイカーを演じるのはアンドリュー・ガーフィールド。
ガーフィールドも同年のアカデミー賞で主演男優賞にノミネートされましたが、エントリーは別の作品(『チック、チック・・・ブーン』)でした。
共演は他にヴィンセント・ドノフリオなど。
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