このレビューはネタバレを含みます
大人みたいな子どもの話。
彼女は大人ぶっている訳じゃない、大人になることを強いられている。寂しさや悲しみを表現しても無駄だと諦めている。それも自分が無意識のうちに。なんて悲しいことなんだろう。
親から与えられるばかりだった人生のモリーが、レイとの付き合いで変わっていく。与えられるだけでなく、孤独なレイに人としての優しさや愛を与えるように。天真爛漫さに加え、レイを包み込む彼女の愛情は本当にあたたかかった。
ダコタの演技は本当に素晴らしい。目だけで孤独を訴えてくる演技に思わず感情移入した。
テーマは、大人と子どもの絆でハッピーエンド。でもレイのこれまでの孤独を考えると何とも言えない切ない気持ちに。色々考えさせられた。
大人と子どもの友情を感じられるあったかい一作。