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日本沈没のMrNOのレビュー・感想・評価

日本沈没(2006年製作の映画)
3.5
前作の藤岡弘、いしだあゆみ、丹羽哲郎(この中でも意外な特別出演あり)は見てます。原作は読んでいない。いても忘れてます。

さすが樋口真嗣監督、震災=怪獣のように描きます。民衆の逃げる風景も昭和のゴジラ映画と同じ、いまだにリアカーに家財道具積んで逃げてます。
怪獣より怖い、逃げようがありませんから。総理大臣の死に方とか、シンゴジラと似た描写もあります

もう少し沈没する日本列島をしっかり見せて欲しかったかな
でもこの映画の5年後の東日本大震災の津波を見てしまった今、なかなか正視できないシーンもあります。

色々考えちゃいました。
もしこうなった場合、どういう選択をするだろうか。
石坂浩二首相が言うように何もしないで日本と共に沈んでいく、という選択肢も確かにあるな。
日本人が世界中に散らばったとしたら、どこに日本人のアイデンティティは残るんだろうか。
ユダヤ人のように迫害されるのだろうか、イスラエルのような新日本国を建国できるだろうか。

あえて?海外からの救助活動や日本以外の国の被害状況は描かれていない。日本列島にこだわっているようです。
日本人の国民性はこの島国によって育まれたものですからね。

地震被害、避難、深海探査など、関係各省の協力もあり、なかなかにハードな描き方で見応えあるのですが、

柴咲コウが、恋人の草彅くんがヘリで出発するのをバイクで追いかけて、
スローモーションで抱き合う、その時いきなりドラマチックな歌が流れるけど、私はここで一気に冷めました。
ここまでは良かったんだけどな。

評判はイマイチですが、恋愛パートを除けば、特撮好きの自分にはそこまで悪くありませんでした
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