順風ライフseason4

マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙の順風ライフseason4のネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

牛乳が高いと文句を言う晩年のサッチャーから始まるからおもしろい。
食料品店の娘が男社会の政治界で首相に登り詰めたのだからこそ、強さの先に成功があると考えるようになったのかも。声が甲高いと言われてボイストレーニングをする。男の技を身につけ、周りのおじさんたちより家父長的になっていく(パワハラ経験のある人にはつらいシーンがあるので注意)。そこそこ社会的に成功した女が「女性が輝ける社会に」と言うのを聞くと(サッチャーが言ったわけじゃない)輝けなくていいからふつうに生活がしたいだけなんだよなと思う。受験や仕事で差別を受けず、ふつうに道を歩いたり電車に乗ったりしたい。わたしたちはオックスフォードを出ていなくても、首相じゃなくても、強くなくても、ふつうに生きる権利がある。

結婚のプロポーズに「わたしはティーカップを洗うだけの女になれない」と答えたサッチャーが晩年ティーカップを洗うシーン。きれいな脚本。