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青春の殺人者の人間のレビュー・感想・評価

青春の殺人者(1976年製作の映画)
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こういう倫理観の欠如した作品を見たかった。最初の40分で父親と母親を殺して神話のような悲劇として終わるのかなって思ってたら、主人公の見えない敵と戦ってる感覚に胸が締め付けられた。歳を重ねるごとにこの歯痒い感情は理解できなくなる気がした。無花果やカタツムリのメタファーはどこか宗教的で官能的である。そこにゴダールっぽい抜け感みたいなものが同在していて面白かった。初めてゴダール作品、特に『気狂いピエロ』を観た時は「なんじゃ、これ」って思ってたけど、今観たら案外楽しめるかもしれないな。今度観てみよ。
この作品の脚本持ってるし後でまた見返すか

79(2024)
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