「宗教独裁国家」イランに潜入したドキュメンタリー。規制と規則に支配されたイランの裏側を垣間見る。

日中は皆規則を守っているが、夜になると犬を散歩させたり酒と麻薬を楽しむパーティーが開かれたり。日中でも富裕層は警察の目の届かないところで楽しんだりと自由を謳歌する。かなり制限された自由だが…

イランの実態はパナヒ監督の軟禁やらで分かった気になっていたけど、死刑の映像とかを見ちゃうと一気に現実味が増すな。

かなり撮影者のバイアスがかかっているとは思うが、イランの裏側をみるという意味ではかなり踏み込んだ作品。

現代の宗教国家の実態。

自分の想像する宗教国家と実際の宗教国家に大きな違いがあることを認識しました。その国に所属する全員がその宗教を信仰しているものだと思っていましたが、よくよく考えたらそんなわけないんですよね。生まれた時からその国に縛られてしまうのは、なんとも言い難い。宗教独裁に反抗する人が出てくるのは当たり前だと思います。

下手すれば一党独裁の国よりタチが悪いとも言えるかもしれないと思いました。

三密を避けるのは正論かもしれませんが、強制すればするほど密会が多くなって、結局は何も変わらないモデルケースですね。それは、同調圧力が強い日本であっても、みんな価値観が違うから当たり前かもしれません。
*ASIAN Documentaries